2024年2月23日、第126代『天皇』である『徳仁陛下』が64歳の誕生日を迎えました。
初代の『神武天皇』が即位されてから2684年もの長さが続いている、世界最古の、そして男系継承の唯一の国『日本』。
『日本人』として、誇らしい限りです。
そんな、永きに渡って続いている『日本』にはその長さから数々の『迷信』が存在しています。
今で言ったら『都市伝説』みたいなものかな?
と言うことで、今回はそんな数多とある『迷信』の中からいくつか紹介!
まず1つ目は「夜に口笛を吹くと、蛇がやってくる。」と言うもの。
他にも同じような言い回しで、「夜に口笛を吹くと妖怪や、泥棒がやってくる。」と言うのがあります。
【出典:『NHKプロモーション』公式ホームページより。
2024年3月1日利用。】
これは、「夜に口笛を吹いては、蛇や妖怪、泥棒などの招かざる者が家にやって来てしてしまうから、止めろ!」と言う意味となりますが、その理由がいくつかあります。
ひとつは、「口笛」が古来から、神聖なものから邪悪なものまで、呼び寄せてしまう呪術のようなものと信じられてきたからです。
「蛇」=「悪」と比喩されていたので、「蛇」や「妖怪」が来る!となったんです。
また、昔は「泥棒(盗賊)」同志の合図として、よく「口笛」が使われていました。
時代劇なんかで、庄屋などお金持ちの屋敷に「泥棒(盗賊)」が侵入るする時、「口笛」で合図をしているシーンなんか見たことありませんか?
【出典:『鼠小僧』Wikipediaより。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%BC%A0%E5%B0%8F%E5%83%A7
2024年3月1日利用。】
だから、夜に「口笛」を吹くと「泥棒」だと間違えられるから、「止めろ!」となったんです。
まぁ実際には、「口笛」を吹くのを止めろ!と言うのが「夜」に限定している事から、子供に対しての「しつけ」と言う意味が強いようですがね!
その理由は、「夜」に「口笛」なんて吹いてると、うるさくて近所迷惑になるから、このような表現で、子供に止めさせたというのが本当の所のようです。
確かに、昔は隣と隣の間の壁は薄く、声も丸聞こえというような設計の時代。
そうした中で、夜に口笛を吹いていれば近所迷惑になることが必然でそれを子供に躾けるのが親の役目でもありますからね。
そんな理由から「夜に口笛を吹くと、蛇がやってくる!」なんていう迷信が出来たんです。
もうひとつ、有名な『迷信』は「夜に爪を切ると、親の死に目に会えない。」というもの。
「親の死に目に会えない」と言う事は、自分が早死にすると意味で、その理由は、「夜(よ)・爪(つめ)」が「世を詰める」となり、それが「早死に」に連想し、このような『迷信』が生まれたんです。
では、なぜこのような『迷信』が生まれたかと言うと、それは現在のように電気がまだ発達していなかったからです。
電気と言う近代文明がまだ発達していない時代、夜はロウソクの明かりで、皆んな過ごしていました。
お金持ちはまだしも、一般庶民はせいぜい一部屋に1本のロウソクで過ごすなんてのは、容易に想像できると思います。
ロウソク1本で照らされている部屋なんて、薄明るい程度しか光が無いんですね。
だから、そんな部屋で爪を切ると見えにくいし、万が一手や足を傷つけて、炎症でもしたら、医学の発展していない社会では、下手したら破傷風などになってしまい命を落としかねません。
免疫力の弱い子供は特にね!
だから、危ないから「夜に爪を切ると、親の死に目に会えない。」と言う『迷信』が広まっていったのです。
同じように、「大晦日には、爪は切っていけない。」と言う『迷信』も、翌日の正月に怪我なんてしても、医者も休業中だし、新年早々バタバタせずに、『ハレの日』を家族全員で迎えるために出来た『迷信』なんですよ。
ちなみに、現在のような「爪切り」が『日本』で広まったのは、『明治時代』から。
【出典:『日本橋 木屋』公式ホームページより。
https://kiya-hamono.jp/products/7000036001
2024年3月1日利用。】
それ以前は一般庶民は、小刀などの刃物で爪を切っていました。
逆に『大名』など金持ちは、「爪磨(つまと)」と呼ばれるような砥石で、爪を擦っていたようで、その歴史はなんと『平安時代』からすでに続いている文化となります。
その当時の教訓書である『九条殿遺誡』には、手の爪は「丑の日」に、足の爪は「寅の日」に手入れをすると良いと、記述されています。
これも、「丑寅」=「鬼」には鋭い爪が生えているため、それらの『魔除け』的要素が含まれているんですね!
と、このように古来からの生きる術として、言い伝えられ、『迷信』となったものは他にもたくさん存在します。
でも、意外とそれが理に叶っているのかも…。