今年も残り約1ヶ月半となり、ようやく気温も通年らしく肌寒い季節となってきました。
11月になると毎年恒例の行事。
『酉の市』。
【出典:『大國魂神社』より撮影。】
特に『関東地方』を中心とした『開運招福・商売繁盛』を願うお祭りです。
その歴史は古く、『江戸時代』から続く年中行事のひとつで、「松尾芭蕉」の弟子が「春を待つ ことの初めや 酉の市」とも詠まれるほどの、『正月』を迎えるための一番最初の大事なお祭りだったんです。
寒くなるこの時期11月から、『正月』を清々しい新年として迎えることが出来るようにと、特に商売人や農民に広まったお祭りだったんですね。
だから『開運招福・商売繁盛』を願うお祭りになったんです。
元々は、現在の「東京都足立区」にある『大鷲神社』でその地の農民が収穫祭と祝って始まったお祭り。
11月の『酉の日』に開催されるお祭りにちなんで、鶏を奉納し、お祭りが終わると鶏を『浅草』の『浅草寺』まで運んで、放したと伝わっています。
のちに、『浅草』の東隣に『吉原』が出来ると『浅草寺』の方が一躍有名になって賑わいを移していきます。
そうして広まった『酉の日』は、現在でも商売人はもちろんのこと、芸能関係にも通ずるお祭りとして、毎年各『神社仏閣』でその賑わいをみせています。
そんな『酉の日』は、『縁起熊手』を売る露店が立ち並び、去年の熊手を奉納し新しい熊手を購入するのが風習です。
安いものでは500円から高いものでは何百万円と、その値段もピンキリ!
いきなり高額な『縁起熊手』を買うよりも、始めは少額から少しずつ高額のものにへと移行していった方が良いそうですよ。
【出典:『大國魂神社』より撮影。】
今年は何よりもコロナ禍が明けた初めての年、さらに第一の『酉の日』は土曜日、第二の『酉の日』は23日の祝日と言うこともあり、その賑わいは更に活気が溢れている様子だと思います。
何よりも、露店で買う際に「商売繁盛!商売繁盛!」と言う掛け声と共に手締めを打って貰うと、買った側も嬉しい気持ちになるので、是非一度ご体験してみて下さい!
ちなみに、最初に値段を聞いた後に値段交渉をしてまけてもらい、(例えば2000円のものだったら1000円にして買い)その差し引き金額を「ご祝儀」として計2000円を支払うという『粋な買い方』をするのが、風物詩となっています。
最初は値段交渉が恥ずかしいけど、意外とやっちゃえばクセになる買い方ですよ!
他にも『大國魂神社』の場合は、出店が境内の両サイドにズラッとならんでいるので子供連れでも十分に楽しめます。
さすがは『武蔵国』の『総社』、『大國魂神社』って感じですね!
【出典:『大國魂神社』より撮影。】
『大國魂神社』は『関東(江戸)三大酉の市』の1つにも数えられるほど、歴史のある『酉の市』。
機会があれば、是非23日の『ニの酉の市』に足を運んでみて下さい。
もちろん、他の2社である『浅草』の『鷲神社』や『新宿』の『花園神社』と言った場所でも楽しめますよ!
冬の風物詩である『酉の市』。
こっから年末年始に近づくと言う意味も込めて、是非お楽しみあれ♩