みなさんは、今回の題名にもある『重陽の節句(ちょうようのせっく)』を含む『五節句』をご存知でしょうか?
これは奈良時代以前から続いているもので、平安時代初期あたりには定着していった、宮中の伝統行事の節会(せちえ)で、祝いの日として天皇を中心に行われていた年中行事になります。
その中でも、江戸時代にはいり、幕府が公的に行事として、そして祝日として定めた5つの日のことです。
それが
①『人日の節句(じんじつ)』
→1月7日で『七草の節句』
②『上巳の節句(じょうし)』
→3月3日で『桃の節句』または『雛祭』
③『端午の節句』
→5月5日で『菖蒲の節句』
また、菖蒲と勝負がおなじ音から武家から庶民につたわっていき、『菖蒲湯』に入る風習が出来た
④ 『七夕の節句(しきせき)』
→7月7日で『七夕(たなばた)』
節句料理は『素麺(そうめん)』
→9月9日で『菊の節句』
節句料理は『菊酒(日本酒などに菊の花びらを浮かべた酒)』
になります。
そして、9月9日は一桁の奇数で一番大きいことが重なることから、なかでも良い吉日となっています。
また、『花札』の絵柄にも使われていることからお正月に家族揃ってやる方々も多いと思われ、この図柄も馴染みもあるものだと思います。
(↑上記の図柄が『菊酒』)
そして、菊の花は『天皇陛下』をはじめとする『皇室』の方々の家紋にも使われており、花言葉は『高貴』。
また、春の桜に対して秋の菊と言うように一般的には『国花』となっています。
ただし、法的には定められているわけではありませんが…。
また、話は少しズレますが2020年9月と言うのは『金運』でも、180年に一度の最強の財運金運の月となっています。
そのなかでも、特に酉の月(9月)の酉の日(3日・15日・27日)に酉の方角(西)を見ながら、酉の時刻(18時ごろ)に、鶏やたまごを食べると『金運アップ』がするそうなので、是非これを機にお試しください。
確かに、たまごは「完全栄養食」としても、その色からしても『金運アップ』につながりそうですね。
個人的には、「だし巻き」をつまみながら『菊酒』を嗜みたいと思います。
話は戻りまして、『重陽の節句』はさまざまな神社で限定の御朱印を頒布しており、中には郵送頒布している神社もありますので、気になるものが見つかりましたら、是非!
私は千葉県野田市の最古の神社である『櫻木神社』のを郵送頒布して頂きました。
ここで、不思議と「菊」と「桜」と「酉」が繋がってくるんですよね!
何か縁がある場所と感じながら、コロナ渦がおさまったら参拝してみたい神社をまた新たに発見できた喜びを感じた1日でした。