本日で『正月 三が日』も終わり、明日から仕事始めと言う方も多いと思いますが、如何お過ごしだったでしょうか?
さて、『初詣』は住まいの『氏神様』や思い入れのある神社仏閣に参拝する方が多いと思われますが、それと同じくらい人気の参拝があります。
それが『七福神巡り』になります。
室町時代からこの『七福神巡り』は始まり、江戸時代には全国的も広まっていたとても縁起の良い巡礼であり、特に東京には各地域で盛んに行われている風物詩でもあります。
また、一年を通りして行なっている場所や、期間限定で行なっている場所、そしてそれぞれ授与品の違いもあるので、じぶんの好みに合わせて楽しみながらまわることができるのも、ひとつの魅力になります。
そんな中で江戸最古と言われている『七福神巡り』が『谷中七福神巡り』です。
ここの『七福神巡り』は現在、東京都にある『七福神巡り』の中で唯一『寺院』だけをまわる『七福神巡り』になっており、約2時間程度でまわることができます。
また、江戸時代から現在まで江戸(東京)の中心にある『日本橋 七福神巡り』というのもあります。
ここの『七福神巡り』は先程の『谷中七福神巡り』とは逆に、唯一『神社』のみで構成された
『七福神巡り』になります。
例年ですと、上記↑のような『宝船』と『御神像』が授与品として頂けるのですが、今年は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、中止になってしまいました。
一刻も早く終息して、また授与品を頂きたいと切に願うばかりですね。
さて、『七福神』にはさまざまなご利益がありますが、それぞれの神様にご利益があります。
まず、唯一の『日本』生まれの神様である『恵比寿(えびす)さま』
この神様は釣り竿に、大きな鯛をもっている姿で表されているのが多く、そこからもわかるように、『大漁祈願』、そこから派生していき『商売繁盛』・『五穀豊穣』のご利益があります。
次に『恵比寿さま』とよく一緒に祀られている『大黒天さま』。
この神様は『打ち手の小槌』を持っていることからも分かるように『財宝』、また『恵比寿さま』の父親と言うことから『子孫繁栄』・『開運』にご利益があります。
『毘沙門天さま』は武器と宝塔(仏陀の遺骨を納めている塔)を持っていることから、『勝負運』・『厄除け』にご利益があります。
戦国時代の有名な武将である「上杉謙信」は、この『毘沙門天さま』を深く信仰しており、旗印にも『毘』という字を使うほどでした。
『七福神』の中で紅一点の『弁財天さま』は琵琶を弾く天女のような姿が多いことからも分かるように『美容』・『音楽・芸能』、そして蛇の使いでもあることらから『財運』にご利益があります。
『布袋さま』は唯一実在の人物(僧)をモデルとしたとか、仏陀の生まれ変わりの『弥勒菩薩』の化身とされている神様で、その着物もはだけたデカイ太鼓っ腹といつもニコニコとしている容姿から『笑門福来』・『人徳』・また『夫婦円満』にご利益があります。
そして『寿老人さま』は『南極老人星(カノープス)』の化身とされている神様です。
この『南極老人星(カノープス)』は太陽以外では、「シリウス」の次に明るい恒星でもあるにも関わらずに、その高度があまりにも低いために、北半球ではほとんど見れない場所に位置しています。
また「カノープス」は地平線近くにあり、大気汚染や暑さによる蜃気楼などによるものでもほとんど見えないところから「戦争のない平和な時代にしかやってこない神様」として信仰があり、そこから『長寿延命』・『子孫繁栄』のご利益があるとされようになりました。
そして最後の『福禄寿さま』は、実は『寿老人さま』と同一星の化身とされており、ご利益もほとんどが同じです。
ただ、『寿老人さま』の容姿が鹿を従えて、杖に巻物をさげ、もうひとつの手には桃を持っている容姿から『諸病平穏』のご利益があります。
反対に『福禄寿さま』は鶴や亀を従えている容姿から『立身出世』のご利益があります。
と、ここまで『七福神』それぞれの神様のご利益をご紹介してきましたが、やはりこのご利益が全部合わさったら最高のご利益ですよね!
首都圏では1都3県が昨日、政府に『緊急事態宣言』の要請をしました。
この現状が良くならなければ、なかなか参拝には行けませんが、それぞれ個々で自粛努力をし、いつかおさまった時にまた以前のように『七福神巡り』をしてみたいものです。
また、『七福神巡り』が出来ない状況でも心の中で思うだけや、プリントアウトをして部屋に飾るだけでもご利益があるに違いないので、皆さんも是非お試しください。