9月も中旬にちかづき、朝晩の気温が過ごしやすくなった今日この頃。
「食欲の秋」と言うことばが相応しい様に、『秋の味覚』が増えており、一段と晩酌の時間が増えてきている気がしてなりません。
そんな食べ物が美味しい季節に、『旬の物』を戴くことはこの上無い贅沢ですが、今回は『日本』の「おつまみ」では無く、『アメリカ』の定番おつまみで一杯、いただきたいと思います。
と言うのも、CMで『ハロウィン』や何社かの『月見バーガー』を見て、『アメリカ色』が強い印象を受けたきっかけに、色々調べてみたことがきっかけです。
中でも一番目を惹いたのが、何を隠そう『バッファローウィング』。
唐辛子を乾燥させたカイエンペッパーの辛さと、むせる程の酸味の効いた酢と、それをまろやかにしてくれるバター。
この絶妙なコントラスが、キンキンに冷えたビールに合うんですね!
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2023年9月8日利用。】
そんな『バッファローウィング』ですが、名前を聞いただけだと、『バッファロー=水牛』・『ウィング=羽(翼)』。
もしかして、『新約聖書』の『福音書記者』の『聖人ルカ』?と思う人もいるかもしれません。
【出典:『ルーヴル美術館』より。
2023年9月8日利用。】
その前に『ルカ』と言う人物についてちょっとだけ触れてみたいと思います。
『ルカ』は、『イエス・キリスト』の使徒の中でも首座使徒だった『パウロ』に医者として同行し、生前に『キリスト』が行った事を書き記し、それを広める事に尽力した人物です。
(※ただし、『パウロ』は『キリスト』が召された後に、信仰したために直弟子では無いので、『最後の晩餐』には描かれていません。)
この書き記した記録書のことを、俗に言う『ルカの福音書』。
その『ルカ』の象徴というのが、翼の生えた牡牛というわです。
ねっ、言ったら『バッファローウィング』でしょ?
全く関係ないんですけどね…。
では、何故『バッファローウィング』という名前になったかと言うと、答えは簡単。
この『バッファロー地区』と言う場所は、『五大湖』のひとつ、『エリー湖』の東端にあり、『カナダ』との国境近くに位置しています。
【出典:『Googleマップ』より。】
その為に、19世紀にあった『奴隷解放運動』の時代、この地は『カナダ』に『黒人』たちが『アメリカ全土』亡命するための終着点となっていました。
ちなみ、この事を『地下鉄道』と呼ばれる秘密結社で、亡命する『黒人』たちを手助けする誘導する人を『車掌』、隠れ家を『停車駅』、かくまってくれた家の人々を『駅長』、逃げる『黒人』たちのことを『乗客』もしくは『貨物』などと言った、隠語で実行していました。
また、『バッファロー地区』は世界有数の観光地である『カナダ』の『ナイアガラの滝』の始点の『ナイアガラ川』があり、その標高差によって、『水力発電』に適した『工業都市』です。
そんな人口の多くて寒い地域だからこそ、カイエンペッパーを使った料理が生まれたんですね。
『バッファローウィング』が『アメリカ』全土に広まったきっかけは、その調理法をテレビで紹介したこと。
当時、フライドチキンが主流だった時代に、フライドチキンが20分以上完成までに掛かるのに対して、『手羽』を部位を使った『バッファローウィング』は、短時間で作り上げることが出来たこと。
そして、『アメリカ』最大のスポーツイベントである『スーパーボウル』で、『バッファロー地区』のチームが4年連続出場したことがきっかけで、中継を観ている視聴者の間で、『ビール』のおつまみに『バッファローウィング』だと言うのが定着していきました。
『バッファローウィング』の伝統的なディップソースは、『ブルーチーズソース』もしくは『ランチソース』で付け合わせにはセロリやニンジンのスティックが出されます。
酸っぱ辛い『バッファローウィング』に濃厚な『ブルーチーズソース』や『ランチソース』をディップすると、本当にビールが進みますよ!
それ以外にも、ピザのサイドメニューとしても最適です。
個人的には『明太子おにぎり』にめちゃめちゃ合っていたので、意外と『和』にも合う料理となっています。
現在では、某ピザチェーン店などでも売っているので、手軽に食べれる事もできます。
そんな『バッファローウィング』の欠点は、チキンに絡めたソースで手がベタベタになってしまう事。
だから、ウェットティッシュは必須アイテムとなっています。
あぁあ、やっぱりビールと一緒に食べたいなぁ。