『ブランド総合研究所』が行った、2022年の都道県別での住民の幸福度や定住意欲度、住民の悩みや地域の課題などを数値化する調査『第4回地域の持続性調査2022』を実施しました。
いわゆる『都道府県「幸福度」ランキング』です。
その結果、面白い結果となりました。
この調査は2022年5月20日から26日にかけて、全国の男女450万人の15歳以上を対象にインターネットでの投票で実施された調査となります。
その質問内容は、上記の通りで例えば『幸福度』で言えば、「あなたはあなたは幸せですか?」という問いに対して、「とても幸せ」「少し幸せ」「どちらでもない」「あまり幸せではない」「全く幸せではない」の5段階で選んでもらい、その採点を100点・75点・50点・25点・0点での平均値をランキングしたものです。
さて、ここで映えある第一位はと言うと…。
「沖縄県」。
続いて「鹿児島県」、「宮崎県」と来ています。
(上記は『ブランド総合研究所』公式ホームページより引用。)
ここで面白いのが「沖縄県」が2年連続して『幸福度』が高かったと言うこと。
今年の5月15日は『沖縄県返還50周年』と言う節目の年。
(上記は『造幣局』公式ホームページより引用。)
さまざまな分野で、去年からこの話題が取り上げられていました。
その事が『沖縄県民』の意識の中に現れた結果なんでしょうね。
「鹿児島県」は『奄美大島』が『世界遺産』に登録されたことによって、昨年の15位から急上昇しています。
どちらも、このような明るい話題性から自分達の地域の良さを改めて見つけ直し、その魅力を誇らしく感じている結果だと言うのが伺えますね。
逆に「東京都」や「神奈川県」・「千葉県」などいわゆる『首都圏』の方が『幸福度』ランキングが低いのは、今の『日本』の社会を表しているような気がしてなりませんね。
人口密度が多く、その上家賃などの物価も高い。
さらに、コロナ禍によって人との接触率が多い『首都圏』よりもどこか地方に移住して、テレワークや自給自足の生活をした方が豊かな生活が出来ると感じている人が多いと、この結果からも垣間見れる気がします。
そして注目すべきなのがワースト1位と言う不名誉な結果となってしまった「秋田県」。
なぜ、「秋田県」がこんな不名誉な結果になってしまったかと言うと、それは『秋田県民』の事情となります。
それは急速な若者の移住などによっての減少化率、そして高齢化率が全国で1位であること。
中でも、子育て世代である20代後半から30代にかけての年齢層が著しく減少していることです。
10代後半から20代前半に学校や就職などで他県に移住してそのまま、住み着く。
そうすると若い世代がいないので、残ってた世代だけで県を支えなければいけません。
もちろん、子供も数も減り高齢者が増えてくる。
そうこうしている間に、就職先も減り高齢者化が進み、どうにもこうにも首が回らない状態へとなっているのです。
『秋田県公式サイト』の『美の国あきたネット』での県民の質問には2050年には全県民の人口が50万人となると予想されていると記載しています。
それに対して県側も、「県政運営の指針である『ふるさと秋田元気創造プラン』において、『人口減少と少子高齢化』を本県が克服すべき基本問題の一番目として掲げ、人口減少に歯止めをかけるとともに、全ての県民が安心して暮らせる県土づくりに向けた施策に、重点的・戦略的に取り組んでいる。」と発表しています。
ここまで、地方では深刻な問題となっているというのが分かりますね。
「秋田県」の平均年収は『求人ボックス給料ナビ』によると、正社員で312万円です。
逆に「東京都」の正社員の平均年収は439万円となります。
その差は127万円。
平均、約10万円も違う計算となってしまいます。
ただ、給料の多さで離れているとは限らないと思いますがね。
だって、ワースト2位が「東京都」なんですから。
交通の便の良さや医療体制、育児体制などさまざまなものが重なってこのような結果となっています。
だからこそ、今「秋田県」の魅力を県が先頭に立ち、発信し続け努力しているんでしょうね。
数年後、その努力が実ることを願います。
もちろん、これはどの都道府県に対しても同じことですがね。
『幸福度』に対して、先日こんな面白い発表もありました。
それは『幸福度』が高いと感じている人ほど、居酒屋で注文する一品が『焼き鳥』であったこと。
(上記は『JA全農あきた』公式ホームページより引用。)
その理由ははっきりとした事は分かっていませんが、『焼き鳥』はタンパク質も豊富で、カロリーも他の肉と比べて低いために、ダイエット中の人にも罪悪感なく食べることが出来ることかも知れません。
(上記は『コロワイド』調査結果より引用。)
何か、以前ブログで記載した『肥満と貧困層』の話にも繋がっているような気がしますね。
(気になる方は是非、『肥満と貧困層』をご覧下さい。)
とこのように、決して全てがダメとは言うわけではなく、全国に、いや全世界に誇れることが必ずどの都道府県にもあります。
光はまだ小さいかも知れませんが、その一筋を開いていけばきっと新しい光が注いできます。
『島国』である『日本』をもっと協力して支えていき、さらなる飛躍へと期待しましょう!