2022年10月24日に『日本テレビ』の大型特別番組である、『24時間テレビ』の今までの総累計額が424億円になったと言うことが発表されました。
また、今回の『24時間テレビ45』の募金金額が、9億6,688万9,921円となり、歴代14番目の金額となったことも合わせて発表されました。
(上記は『24時間テレビ』公式ホームページより引用。)
夏の最後の『風物詩』というイメージの強いこの大型番組ですが、1978年から毎年8月下旬に放送され、そのキャッチフレーズは『愛は地球を救う』。
『日本』各地でチャリティーキャンペーンを行う番組として、募金を呼びかけ、視聴者からの寄付によって国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てる目的とした番組です。
ただ、はじめは民放初である『日本テレビ』の開局25周年の為のスペシャル番組、この1回だけで終わらせる予定でした。
その理由は今でこそ、番組スポンサーというのは複数の企業が提供するシステムが当たり前ですが、当時はそのほとんどが、一社提供でした。
だから、スポンサーの方がこの番組自体に難色を示していたんですね。
さらに、社内でも土曜の夜8時から日曜夜8時まで放送時間というのが、通常時の週末ゴールデンタイムを止めてまで、放送する必要があるのがあるのかという反対意見が多かったんです。
でも、そんなスポンサーや社内の反対意見とは裏腹に、全国の視聴者からの募金が予想異常に集まり、第一回目の司会者であった「萩本欽一」さんが、翌年以降も続けるようにと、同時の社長に直談判。
そうして、現在まで受け継がれてきた大型番組となっていたんです。
視聴者の募金が無ければ、この番組自体がその存在意義を無くすことから、謳い文句も「本当の主役は(テレビの前の)あなたです。」となっています。
この募金は経費など一切を差し引かれることなく、主に3つの支援活動に分けられて、活用されています。
その3つというのが、
①「福祉」(高齢者や身体障害者への支援):福祉車両の贈呈、身体障害者補助犬普及支援、障害者情報保障支援など
②「環境」(地球環境保護支援):日本をきれいにするプロジェクト、全国各地での環境美化活動など
③「災害復興」(災害緊急支援):日本国内・海外で発生した災害に対する緊急支援など
となっています。
実際、私の地元の「老人ホーム」で使われていれるワゴンカーにも、この支援で購入したであろう、『24時間テレビ』のロゴマークが貼ってあります。
そんな活動が認められ、民放では唯一、『内閣府』の『公益認定等委員会』から『公益社団法人』として、『24時間テレビチャリティー委員会』は、2013年に認定を受けました。
現在の募金方法はメイン会場はもちろん、『汐留』にある『日本テレビ本社』の特設ブース、協賛である『日産』・『イオン』など各店舗、また系列各局の特設ブースなど。
さらには『金融機関』での振込やインターネットなどによる募金。
今では『PayPay』や『LINE Pay』と言った、スマホ決済にも対応しています。
現在、『日本テレビ』系列の30社と『フジテレビ系列』である『沖縄テレビ』の計31社で主催しており、チャリティーマラソンも毎年恒例のものとなっております。
この番組の最後に合唱される『サライ』は2022年をもって歌手でのコンサート活動を引退する「加山雄三」さんと、『アリス』のメンバーである「谷村新司」さんの共同制作。
この時期や、カラオケの最後にはよく歌ってました。
さて、『24時間テレビ』の正式名称は1994年の第17回以降は『24時間テレビ 〇〇 愛は地球を救う』です。
昨今の世界情勢で、厳しい状況が続いています。
募金というと、ちょっとハードルが高いと思いますが、1円でも5円でも良いからその支援活動に参加できます。
「大橋巨泉」さんはこの事を、当時の政権にも訴えかけるほどの影響を与えたこの番組。
これからも、変わらずに続いていって欲しい番組のひとつですね。
ちなみに、