2022年11月1日から『愛知県』にある、『愛・地球博記念公園(モリコロパーク)』内に、『ジブリパーク』の開園がスタートします。
コンセプトは「森と相談しながら『スタジオジブリ』の世界観を表現していく」ものとなっており、早くも『ジブリファン』にとっては話題となっている観光スポットです。
『ジブリ作品』はそのひとつひとつの内容が人気なのはもちろんの事、それぞれに登場する『ジブリ飯』も毎回、その話題が急上昇するほどの人気ぶり。
見ると必ず食べたくなるのが『ジブリ飯』となっています。
特別、豪華な料理では無いのに美味しそうに見えてしまうんですよね。
そんな中でも『ジブリ飯』人気度に必ず上がってくるのが、『天空の城ラピュタ』に登場する
「目玉焼きトースト」。
(上記は『天空の城ラピュタ』より引用。)
通称「ラピュタトースト」とも呼ばれています。
焼いた食パンの上に、目玉焼きを乗っけただけの至ってシンプルなこの料理ですが、作中ではたまごを半分ずつにすることで、その親密度が感じられます。
面白いのが、料理レシピのウェブサイトの『クックパッド』にも「ラピュタトースト」と言う名前でたくさん登録されていること。
それくらい、認知度の高い『ジブリ飯』なんですね。
同じく『天空の城ラピュタ』で登場する、ヒロイン「シータ」の作った「ビーフシチュー」。
(上記は『天空の城ラピュタ』より引用。)
「空中海賊ドーラ家」の乗組員たちが、ガツガツを食べ、一斉に「おかわりっ!』と言うシーンを見ると、めちゃめちゃ美味しそうに見えますよね。
(上記は『天空の城ラピュタ』より引用。)
特に今の季節にはピッタリな料理です。
次に『ジブリ飯』の中で必ずと言って良いほど人気な料理は、『千と千尋の神隠し』の序盤で、「千尋」の父親が食べていた、あのプルプルとした謎の料理。
(上記は『千と千尋の神隠し』より引用。)
これも美味すぎてなのか、我を忘れるくらいガツガツと食べている様子には、心を惹かれてしまいます。
中でも美味そうな、この謎のプルプルした料理ですが『台湾料理』の「肉圓(バーワン)」と言う料理がモデルとなっています。
ただ、公式には「まるでトロトロの子羊の胃袋のよう」とレイアウト展には書かれていたり、「シーラカンスの胃袋」と当時の原画担当者が発言していたりと定かではありません。
どちらにしても公式的には何か動物の「胃袋」と言うだけは分かっているようですね。
普段はそうでも無いのに、この作品を見ると何故かふっと、食べたくなる『ジブリ飯』が『崖の上のポニョ』に出てくる「ハム入り醤油ラーメン」。
(上記は『崖の上のポニョ』より引用。)
巷で人気な洗練された「醤油ラーメン」では無く、家庭や屋台で出てきそうな「昔ながらの醤油ラーメン」です。
最近、こう言う「昔ながらの醤油ラーメン」をたまに食べたくなるのは、歳のせいでしょうかね…。
さらにこれも『ジブリ飯』きっての人気料理は、『ハウルの動く城』に出てくる「ベーコンエッグ」。
(上記は『ハウルの動く城』より引用。)
弟子の「マルクル」がかぶりつく様子には、大人ながら、その美味しさが伝わってきてしまいます。
ちょっと余談ですが、この「ベーコンエッグ」にまつわる悲しい話があるのをご存知でしょうか。
実は「ベーコンエッグ」と言う料理は今でこそポピュラーなものですが、その発祥は『イギリス』になります。
ある日、農婦が「ベーコン」を焼いていると、たまたま天井の梁に鶏がいて、卵を産み落とし割れた卵が焼いた「ベーコン」の中に入りました。
それを仕事帰りの農夫に食べさせると、その美味しさに感動して、『修道院』でそれを伝え、『修道院』を通して各地に広まっていったと伝えられています。
時は『第二次世界大戦』の最中、当時まだ生の卵が貴重だった時代、『イギリス空軍』のパイロットの出撃の際に特別に出される料理だったそうです。
それにまつわるエピソードとして、ある女性空軍パイロットが同僚であった男性空軍パイロットを食堂で見つけました。
声を掛けようとした瞬間、目に入ってきたのは彼の目の前に置かれた「ベーコンエッグ」。
それを見て一瞬戸惑いを見せたが、「あらっ、美味しそうなベーコンエッグだわね。」と話すと彼は「あぁ、最高のベーコンエッグだよ。」と言い、笑っていた。
その直後、出撃命令が出て彼は空の彼方に消えって行った…。
と言うものです。
『戦争』と『食べ物』の密接な関係、そしてこれが今現在の世界情勢とリンクすることが皮肉に感じてしまいますね。
また、2013年公開の『風立ちぬ』では、主人公の「二郎」は飛行機の設計士となり没頭します。
(上記は『風立ちぬ』より引用。)
そしてその技術がのちに『零戦』に使われてしまうと言う現実。
また、『零戦』で敵国の艦隊目掛けて、突っ込んだ『神風特攻隊』の若いパイロットたちの儚さ。
それに合わせた主題歌「ひこうき雲」。
この作品の『ジブリ飯』と言えば、「シベリア」ですが、そこは現在の『ロシア』。
(上記は『風立ちぬ』より引用。)
その後、『第二次世界大戦(太平洋戦争)』末期の作品である『火垂るの墓』では、4歳の女の子「節子」が大好きな「ドロップ」が登場しています。
(上記は『火垂るの墓』より引用。)
そして、この作品のポスターは『蛍の光』を見て一時の幸せを見せているようですが、実はそれが『B-29』からの焼夷弾だったんです。
(上記は『火垂るの墓』より引用。)
だから『火垂る(ほたる)』なんですね。
この作品と同時上映の『スタジオジブリ』作品の代表『となりのトトロ』では、主人公の「サツキ」が妹の「メイ」とお父さんに「桜でんぶ入りのお弁当」を作っている様子が描かれています。
(上記は『となりのトトロ』より引用。)
「桜でんぶ」は魚をすり潰して酒と砂糖などで味を整えて、乾燥させた甘い食べ物ですが、これだけみても、すでに砂糖が簡単に手に入る時代ということが分かります。
戦争末期の昭和20年の「節子」と、戦後の昭和30年代の「メイ」。
2人は同じ4歳です。
時代の違いでここまで食べれる物が違うんだというメッセージを『ジブリ飯』からも受け取る事が出来ます。
ちなみに、「トトロ」は『もののけ姫』の最後のシーンで出てくる「こだま」が進化したものと公表しています。
(上記は『もののけ姫』より引用。)
個人的にはこの作品で出てくる「ジコ坊」が主人公「アシタカ」と一緒に食べている「雑炊」が美味しそうですがね。
(上記は『もののけ姫』より引用。)
そして、個人的に一番好きな作品『平成狸合戦ぽんぽこ』には狸たちが「ハンバーガー」をむしゃむしゃと食べているシーンがあります。
(上記は『平成狸合戦ぽんぽこ』より引用。)
これも裏設定では、戦後『GHQ』に占領された『日本人』と占領した『アメリカ人』、そして現在でもそれが続いていることをメッセージとしています。
もともとは狸も『日本人』も「ハンバーガー」は食べていないですから。
では、どっから入ってきたものですか?
完全に乗っ取られていますよね。
さて、この『ジブリ飯』に繋がる1つのものとは…。
『台湾』・『ロシア』・『イギリス』・『アメリカ』・『日本』、そして…。
何を伝えているのかも知れませんね。
大事な事を、忘れるなと!
「インスタントラーメン」が出来たきっかけも、同時のどっかの国からの圧力から出来た物ですから。
とは言え、単純に『ジブリ飯』を見ると無性に食べたくなるのは間違いありません。
あぁ、腹減ったなぁ〜。