2022年の『ゴールデンウィーク』も、すでに後半となり、疲れも溜まってきている時期では無いでしょうか?
今年は2年ぶりの制限の無い『ゴールデンウィーク』ですが、子供にとってのビックイベントと言えば、なんと言っても『こどもの日』。
あるリサーチ企業の調査によると、『東日本』・『西日本』別で、『こどもの日』に決まって食べるものは両者ともに『柏餅』が堂々の1位でした。
そんな『柏餅』ですが、古くは『江戸時代』から『縁起物』として、『端午の節句』に食されて来ました。
浮世絵で有名な『歌川広重』の作品、『東海道五拾三次之内』でも、描かれているくらい『江戸』の庶民たちにとって親しまれたものなんですよ。
(上記は『歌川広重』作 『東海道五拾三次之内』「34番 二川・猿ヶ馬場」より引用。)
一説には徳川9代将軍・「徳川家重」から10代将軍・「徳川家治」の時代に『江戸』で生まれ、『参勤交代』をきっかけに全国に広まって行ったとされています。
その理由は、『柏餅』に巻いてる葉っぱの『柏』の葉。
これは、『冬』に枯葉になっても落ちずに、『春』になって、新しい若葉と入れ変わるようにしてから落ちるという特性をしているからです。
だから、古来から『日本』では『神』が宿る縁起物の木として重宝されて来ました。
特に「代(家系)が途切れない」ものとして、『子孫繁栄』の象徴となった『柏』の葉。
芳醇な香と、『子孫繁栄』の縁起をあやかり、『武家社会』であったこの時代、特に『端午の節句』に食べる文化となっていったのです。
昔から『日本』では、「家系を絶やさずに継ぐ事」が何よりも大事とされて来ました。
特に『武家社会』となった『鎌倉時代』以降は、それが領地(土地)だったり、『家』だったりを重んじてきている文化が長く続いているので、「男の子」の成長を祝う、『端午の節句』がぴったりと当てはまったのでしょう。
さて、この『柏』ですが実は英語では、もっと深い意味で訳されているのをご存知でしょうか?
その英語訳というのが『Japanese Emperor Oak』。
そう、『世界』で唯一、2600年以上も代々の家系を絶やさずに、特に男系家系として残っている家系。
『天皇』
ここから、英語訳も来ているのです。
それと同時に一度も滅んでいない世界最古の国が『日本』。
やはり『天皇=日本の象徴』なのですね。
ここで、1つ面白い話がありまして、「千葉県柏市」に『明治天皇柏御小休所碑』という記念碑があります。
これは「明治13年」に『明治天皇』が行幸された際に小休憩をした場所として、「明治16年」に『史跡名勝天然記念物保存法』により、史跡と指定されました。
また、ここで『13』という数字、そして『16』という数字が出てくるんですね。
たまたまですが…。
さて、そんな『柏餅』ですが、現在では『端午の節句』の『祭日』が、戦後の『祝日』である『こどもの日』に変わりました。
そして、『こどもの日』は『祝日法』2条によると、「こども(男女問わず)の人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日となっています。
やっぱり「母」が一番、大事ということですね。
「夫」をひっくり返すと「¥」になるところや、「亭主、元気で留守が良い」という流行り言葉があるところからも、産んでくれた「母」を全てのこども(大人になったこどもたちも)が感謝する日なんですね。
『ゴールデンウィーク』も後半へとなり、疲れも溜まって来ている『こどもの日』。
今日だけは家族でゆっくりと過ごし、その疲れた身体を甘い和菓子である『柏餅』を食べて英気を養ってみては、いかがでしょうか⁉︎