2020年11月1日で『明治神宮』が鎮座100周年を迎え、「鎮座100年祭」が執り行われました。
ただ、今年は新型コロナウィルスの感染拡大の予防のために、90周年の時よりも半分以下の招待客に抑えられ、祝詞のなかにも終息祈願が盛り込められるなど今までとは違う記念祭となりました。
『明治神宮』は毎年、初詣では全国一参拝客で賑わう神社になりますが、この神社の御祭神を
ご存知でしょうか?
その名の通り、第122代天皇『明治天皇』とその皇后である『昭憲皇太后』を祀っている神社になります。
この地は江戸時代初期には『太閤さん』でも親しまれた『豊臣秀吉』の子飼いの武将で『賤ヶ岳の七人槍』のひとりであった「加藤清正」の別邸があった地です。
そのゆかりから現在、『明治神宮』のなかでも特に恋愛祈願などパワースポットとして有名になった『清正の井戸』と呼ばれるようになりました。
その後、彦根藩「井伊家」の下屋敷となり明治になってから政府に買い取れ「御料地」となりましたが、『明治天皇』の崩御後に、2021年の大河ドラマの主人公・2024年からの新紙幣の一万円札の肖像にもなっている『渋沢栄一』らの支援により、『明治神宮(内苑・外苑)』が創建されました。
内苑の方は言わずとしれた『明治神宮』を中心に広大な林となっていますが、元は人工のものとなります。
これは50年後・100年後・200年後を見越して自然化を意図としたものとなっており、都心の中でも、植物界や昆虫界など普段では見れないようなものが生息しており、非常に学術的にも珍しい場所のひとつとなっています。
外苑の方は元は「青山練兵所」があった地で、『明治神宮・外苑』が建設されると「代々木」に移転しました。
さて、この「青山」と地名。
今では、都心のなかでも高級なお店などオシャレな街というイメージがありますが、実は徳川将軍に仕える重臣の「青山家」の下屋敷があった場所だったんです。
この「青山家」は江戸時代を通じて、譜代大名であり、「老中」なども務めていた系譜になります。
また、「青山通り」から「表参道」まで、ここも一等地として有名ですが、この「表参道」。
実は、『明治神宮』の「表参道」と言う意味なのです。
神社仏閣の参道の正面側に位置するのを「表参道」と呼びますが、もはや「表参道」という名称は、ここの地区のことをいうようなことが多いのではないでしょうか。
そして、『明治神宮・内苑』のすぐ近くにはJR山手線の原宿駅があります。
この駅には『皇室専用ホーム』と言う珍しいホームがあります。
ただ、2001年以降は利用されてはいないは残念ですが、このような存在価値のあるものは、いつまでも残っていってほしいですね。
来年は2021年と『明治神宮』創建101年目と新たな門出になります。
現在、世界を騒がせている新型コロナウィルスもありますので密には、ならないように初詣など参拝したいですね。
さて、