2020年の『勤労感謝の日』はちょうど月曜日にあたり、3連休になる方々も多いとおもいます。
この『勤労感謝の日』は戦後間もない、1948年に『国民の祝日に関する法律』で制定された、『祝日』となっています。
その内容は第2条に記述されており、そこには『勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう』となっています。
もっとわかりやすく言うと、「社会で働いている人すべての人に感謝する日」ということですね。
この働いている人とは、賃金を貰い働いている人以外にも、例えば家庭で毎日、育児や介護、家事などをこなしている人。
また、ボランティア活動を行なっている人など、全ての国民に感謝し、そして自分自身も労る日となります。
さて、この『勤労感謝の日』。
実は宮中行事で最も重要な祭祀のひとつの、ある祭祀が由来していたことをご存知でしょうか?
その祭祀が…。
『新嘗祭』
『新嘗祭』とは、古来から『天皇陛下』がその年にとれた収穫物を『天照大御神』を含めたすべての神々に感謝し、奉納し、それらを自らも食す儀式になります。
『天皇陛下』がはじめて即位した年のみに行われる『大嘗祭』では、『天照大御神』の神威を高めて、それを『新天皇』が授かり、五穀豊穣と、国家・国民の安寧のために祈りを捧げる儀式となります。
その神威を毎年更新する儀式が『新嘗祭』となります。
(↑上記の写真は『令和元年』の『大嘗宮』)
と言うことは去年が『令和の大嘗祭』だったので、今年は『令和初の新嘗祭』になるということですね!
先日、皇位継承第一位である皇族である『皇嗣』は、『皇嗣』の証として授ける『壺切御剣(つぼきりのみつるぎ)』も授けられ、国内外に『立皇嗣の礼』を宣明されました。
特に今年は、世界の社会の仕組みも変わってしまい、戸惑うばかりの年でした。
さらに第3波の波も来ている中。
これを機に、全ての人に感謝とはいかないまでも、身近な人には感謝し、自分自身も労りたいものです。
また、全国各地の多くの神社でも、『新嘗祭』が行われているので、日々の疲れを癒やしに参拝するのも良いかと思います。
特に朝のうちは神様のパワーもたくさんあるので、良いパワーを頂き、その後はストレス発散が出来る行動をするとさらに、良い一日になりそうですね。
個人的には当日、早朝に地元の神社を参拝し、その後は家族と楽しいひと時を過ごしたいと思っています。
皆さんも、『新嘗祭=勤労感謝の日』と言うのを意識して、この日を過ごしてみてはいかがでしょうか。