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『世界最古の国』日本

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日本の食文化

 

皆さんは明治維新後まで、基本的には『肉』を食べることを禁止していたと言うのご存知でしょうか。

 

 

 

 

 

えっ?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、これは本当の話なんです。

 

 

 

 

と言いますのも、『飛鳥時代』に『仏教』が伝来して以来、この『仏教』の世界では「動物を殺生を禁じている」ところから、その影響が特に『朝廷』などの貴族階級を中心に、ドンドンと広まっていきました。

 

 

 

 

 

ただし、庶民にはまだそれほど『仏教』自体が浸透もせずに、意味も分からなかったと言う理由から、庶民たちには肉食は続いていました。

 

 

 

 

 

そのような経緯から、貴族の食文化と庶民の食文化が分かれていったのです。

 

 

 

 

また、宮中料理でも犬や牛や猿などいわゆる獣肉の代わりに鶏肉、魚貝類などを使用するように変化していきました。

 

 

 

 

この辺りから、現在の『和食』に通ずるものが少しずつ出来上がってきたんですね!

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その後、武士の時代(『鎌倉時代』)にはいり、『鎌倉新仏教』が庶民の間にも広まっていくと、特に『禅宗』の教えから、動物性を一切使わない『精進料理』が発展していきました。

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なかでも『鎌倉五山』第一位であり、『禅宗』の寺院で、『臨済宗 建長寺』の修行僧が作ったもの(建長汁)が、なまって「けんちん汁」と呼ばれてるようになったと言う説もあります。

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また、この『精進料理』が発展し、『懐石料理』とつながっていき、現在では祝いの席など特別な日の会食として食されるようになっていきます。

 

 

 

 

さて、冒頭でもお伝えしたように明治維新後までは、このような経緯で基本的には『肉』は食べられていませんでした。

 

 

 

 

じゃあ何故、明治維新後から食べられるようになったかと言うと、それは

 

 

 

 

神仏分離

 

 

 

 

これは、『天皇陛下』を頂点とした政治改革で、それ以前の『神仏習合』とは異なり、『神道』と『仏教』を完全に分けて『神社』と『寺院』をはっきりと区別させると言う改革になります。

 

 

 

 

そうすることによって、明治新政府は『神道国家化』をすすめ日本の『国教』にしようと考えていたのですが、『平安京』が出来てからも1500年以上、『神道』と『仏教』両方を重じてきた『日本人』には、受け入れてはもらえなく、この制度は廃止しました。

 

 

 

 

 

またこの時、西洋のものをドンドン取り入れようと言うことで大々的に庶民に人気を誇ったのが「牛鍋」。

 

 

 

これは現在のみんな大好き「すき焼き」のもととなる食べ物です。

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でも、いくらその時代、西洋のものを取り入れようとして、「肉」を食べでも良いとなったところで急に食べれことって出来ますか?

 

 

 

 

実は「肉」は江戸時代、『薬膳』というたてまえで食べられていたのです。

 

 

 

 

 

もちろんそのまま出す訳にもいかないので、イノシシの肉を花(牡丹)の形で提供したり、様々な工夫を凝らして食されていました。

 

 

 

 

イノシシの鍋は現在でも「ボタン鍋」と呼びますもんね。

 

 

 

 

これは花札から取った隠語で、他にはシカを「モミジ」と呼んでいました。

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また、このような獣肉を提供する店を『ももんじ屋(百獣屋)』と呼ばれており、そこで食べることを『薬喰い』と呼ばれていました。

 

 

 

 

ここで、面白い話がありまして。

 

 

 

 

時々、アジア諸国など世界ではイヌが食用になっているという話を聞きませんか?

 

 

 

酷いことをする、残酷だ、野蛮などと思われがちですが実は昔は日本人も当たり前のように食べていたのです。

 

 

 

 

じゃあ何故食べなくなったのか。

 

 

それはあるきっかけからです。

 

 

 

そのあるきっかけとは、

 

 

 

 

『小類憐みの令』

 

 

 

特にイヌを重んじた5代将軍・『徳川綱吉』が出したこの法令によって、日本人がイヌを食べるのをやめていったのです。

 

 

 

 

また、『徳川四天王』の『井伊直政』や『桜田門外の変』で有名な『井伊直弼』が藩主であった『彦根藩』は、毎年、将軍に滋養に効く薬として味噌漬けにした牛肉を献上していました。

 

 

 

これが「近江牛」が名産となるきっかけにもなるわけです。

 

 

 

 

 

こうして、日本の食文化ひとつをみても、日本の歴史とは面白いものですね!

 

 

 

 

このような事を頭の片隅に置きながら、食事をするともっと楽しい食事になると思います。