2022年2月4日から『第24回冬季五輪』が開催されています。
また、2022年11月21日には『FIFA ワールドカップ・カタール』も開催予定であることから、今年は「4年に一度のスポーツの祭典」が2回も行われることになっています。
そんな中で共通語となっているのが、ほとんどの場合、『英語』になっています。
また、『ビジネス社会』においてもやはり、『世界』をまたに掛ける場合、ほとんどが『英語』での会話となっており、そのコミュニケーション能力やビジネス能力を検定するための試験、『TOEIC』の点数で、企業に合格するかしないかのひとつの基準となっているのが、現代社会になります。
だから『英語』の勉強をしている方や、将来を見据えて、幼少期から『英語』の勉強をさせている方がたくさんいます。
ただ、私は母国語である『日本語』をもっとたくさん勉強した方が良いと思っています。
その理由は、これからは全てそう言った言語の壁が無くなるから。
なぜかと言うと、それらのことは全て『AI』がやってくれるからです。
それよりも、母国語である『日本語』を勉強した方が役に立ちます。
『日本』は類希な、『世界で唯一』2660年以上も続いている『王朝国家』です。
(※ただし、現在は『政権』を持っている訳ではなく、『象徴』と言う対象になっています。)
さらに、たくさんの歴史的な物があり、『全世界』の人々から、その景観に感動を与えています。
そんな『日本』で住んでいる我々『日本人』は、『日本語』を誇りを持ってもっと勉強した方が良いに決まっています。
そして、外国人に何か質問された時にちゃんと説明出来るよう、母国の事を勉強するようににと、子供たちにも教えています。
全く説明出来なければ、それこそ「アイツは自分の国のことすら分からないのか」と呆れてしまいますからね。
さて、では一体『日本語』の何が面白いか。
それは、古来よりその言葉に遊び心があるからです。
と言うのも、古来から『和歌』や『俳句』などと『日本語』では、同じ音で別の意味を持つことば遊びを用いた『掛詞』と言うのがあります。
これは『韻』を踏んだもので、例えば「去(さ)る」と「猿」を掛けて、災いから守ると言うものがあります。
その代表的なものが、『京都御所』の『猿ヶ辻』。
(上記は『猿ヶ辻』Wikipediaより引用。)
これは北東の方角が『鬼門』とされており、十二支で北東で『丑寅』になります。
その反対(『裏鬼門』)が十二支だと『未申』になることから、「猿」の木像を『鬼門除け』としました。
また、「猿」は『京都御所』を守護している『日吉大社』の『神使(神の使い)』だったことからも、このように呼ばれるようになりました。
(上記は『Googleマップ』より引用。)
そして、面白いことに『江戸幕府』の総鎮守となった『山王日枝神社』は、『裏鬼門』を守護しており、そこの『神使』も「災いを去る」ことから、「猿」となっているのです。
(上記は『Googleマップ』より引用。)
余談ですが、「鬼」の容姿が角が生え、虎皮のパンツを履いているイメージというのは、『鬼門』の方角である『丑寅』から来ているんですよ。
(上記は『世界の民謡・童謡』ホームページより引用。)
『江戸時代』の時刻は十二支を用いて2時間ごとに計24時間で1日を表していました。
『子の刻』だったら午前0時〜午前2時、『丑の刻』だったら午前2時〜午前4時のように。
だから幽霊の出る『丑三つ時』というのは、ちょうど『丑の刻』の真ん中、午前3時頃を指しているのです。
現代みたいに街頭の無い時代、こんな時間に夜遊びをしているのは、酒を呑んで酔っ払った人くらいです。
行燈しか光が無いのだから、余計変なものが見えたに違いないですね。
また、子供から大人まで現在でもこの時間帯が楽しみな「おやつの時間」。
これは『未の刻』で午後2時〜午後4時です。
そして、『未』が十二支で8番目になることから、『八つ時』と呼ばれていました。
だから、この時間の間食が「お八つ」となったんです。
『日本語』には平仮名・片仮名・漢字の3種類で文字が形成されています。
元々は、大陸から来た漢字のみを使っていましたが、『平安時代』なると、それをクズして書きやすく、読みやすくしたものという歴史があります。
ここで面白いのが、先程の「神使」が「猿」で十二支だとその字が『申』を使っていること。
「神」という字の成り立ちは、部首である左側の「しめすへん」は、「神」に献げる台の事を表しており、右側は稲妻を表しています。
稲妻のように、人知を超えた超越した存在を示すものとして、このような漢字になっていきました。
人間は「猿」から進化したと通説ではなっています。
「猿」を超越した人間こそが「神」だと示しているのでしょうか?
それとも、「猿」自体が人間で、それを超えた何かを示すものが「神」となったのでしょうか?
どちらにしても、この漢字になったのはそれを知っていた古代の人間が、それを伝えるためのものだというのが伺えます。
また、十二支で『申』のあとは『酉』となります。
この字の成り立ちは、酒を入れる釜から出来ていて、のちに『酉』に水や液体を表す「さんずい」をつけて「酒」という字になりました。
だから、そもそもはこの『酉』という字、自体を酒と読んでいたんです。
そして、十二支で『酉』という字は、時刻で表すと18時〜20時。
ちょうど、仕事を終え一日の労をねぎらって酒を嗜む時間帯です。
だからこそ、この字が当てられたとなるのが『日本語』の面白さでもあるんですね。
そして、最後に結婚した夫婦。
夫婦の間で、他人にその相手を言う時に、良く「旦那が◯◯で〜。』とか、「家内が◯◯でさぁ〜。」などと言ったりします。
「旦那」とは元々、『サンスクリット語』で「お布施をする人」という意味の仏教用語、「ダーナ」から来ています。
それが『日本』に入ってきて、「お布施をする」が「収入を与えてくれる」、または「育ててくれる」と意味が変わり、転じて「旦那」と呼ばれるようになったんです。
また、「家内」は字の如く「家のなかのことを取り仕切り、見守ってくれる人」という意味です。
だから、「夫」は外でせっせと稼がなきゃいけないんですね。
「夫」と言う字を逆さにすると…。
「¥」になりますから。笑
また、「夫婦」の「婦」と言う字は元々は「箒」と言う字に女性を組み合わせて出来た漢字です。
ただし、今のような家を「箒」で掃除するのではなく、『神殿』や『神廟』など、神聖な場所を掃除する、一家でも大事な役割を果たす事から出来た漢字なんです。
だから、今も昔も本当の縁の下の力持ちとは、女性であり、一家を支えているのは女性なんですね。
そんな女性たちがリーダーシップを発揮している今の時代、今までの価値観や時代が変わってくるのも、当然です。
そして、『日本』は『天照大御神』と言う女神から成り立っている国。
だから、『日本』が現在でも最重要視された国なんですね。
このように、古来から変わらずに独自の文化で使われてきた『日本語』。
改めて、勉強するとまた新た浪漫が広がるかも知れませんよ!