いよいよ2022年(令和4年)も12月31日、『大晦日』を迎えました。
昨日までに『新年』を迎える準備は整ったでしょうか?
大掃除や『門松』、『祝いの膳』の準備、『年越しの大祓』などバタバタだったと思います。
強いては『爪切り』までも本来は12月30日までにやっておかなければいけない伝統なんですよ。
さて、中でも絶対にやっておいた方が良いものが、『年越しの大祓』。
(上記は『元伊勢籠神社』から『年越しの大祓のご案内』より引用。
これは、古来より『日本』は6月と12月を1年間の大きな節目と考えて、6月には『夏の大祓』・12月には『年越しの大祓』を執り行い、その節目節目で「心身の罪穢れ」を祓い清めると言う伝統行事になります。
人って日々の生活でいつの間にか罪を犯しているもんなんです。
例えば、ゴミのポイ捨てとか、嘘をついたりとか、気づかない間に虫を踏み殺すとかです。
食べ残しですら、罪なんですよ。
なぜなら、『食べ物』は全て、生きている生物を殺すことによって、身体に取り込め、それによって生命を維持しているから。
昨今の『SDGs』でも、『食品ロス』を減らす為に推進していますよね。
(上記は『SDGs』より引用。)
そんな罪穢れを紙で作った『人形』に宿らせ、お祓いをしてもらうと共に、『新年』を清々しい気持ちと、『無病息災』・『延命長寿』・『疫病厄災退散』を『神職』に祈祷してもらうことが出来るのが『年越し大祓』です。
その祈祷方法は『門外不出』ですが、『人形』に名前・数え年・生年月日を書き、息を3回吹きかけて撫でると言うもの。
こうすることで、気持ちもスッキリとし『人形』が変わって罪穢れを受け入れてくれるんですね。
その次は必ずやるべきことを2つ。
それは『大晦日』の午前中までにその年最後の掃除をすることです。
これを『掃き納め』と言い、軽い掃き掃除をします。。
だからせめて『年神様』をお迎えするために玄関掃除くらいにとどめましょうね。
もう1つは『年の湯』。
これは、その年の最後の日に『お風呂』に入って1年の汚れとともに『厄落とし』をすると言う意味が込められています。
温かい湯に浸かり、心身共にリフレッシュすることで、『新年』を迎えられるようにしましょうね。
次はやって欲しいこと2つ。
1つ目は『除夜の鐘』。
(上記は『京都・知恩院』公式ホームページより引用。)
これは、108つの鐘を鳴らすことで、それと同じ数の煩悩を払ってくれるという、『年末年始』恒例の伝統行事です。
現在では、『NHK』の『ゆく年くる年』でも各地の有名な『寺院』の映像が流れており、これも『年明け』の風物詩となっていますね。
2つ目は、なんと言っても『年越し蕎麦』。
(上記は『年越し蕎麦』 『ミツカングループ』公式ホームページより引用。)
これは『江戸時代』から続く風習で、蕎麦が他の麺よりも切れやすいことから『厄災を断ち切る』事や、蕎麦が長く細いことから『長寿・延命』を願うことになります。
昨今では、年が明けてから食べる『年明けうどん』と言う風習も根付いていますので、どちらを食べても「これ善し!」となっています。
最後にやって欲しいのが、『年末詣り』。
これは、『大晦日』の日が出ている間にその土地の『氏神様』に一年の感謝をするともに、来年も見守って頂けるようお願いすることです。
通常は『年明け』の『初詣』と言うイメージですが、実はこちらの方が効果があると言われています。
その理由は
①、『大晦日』に『神社』では『年越し大祓』をやっており『厄祓い』が出来ること。
②、『年明け』の『初詣』より人がいないので、邪気が無く空気も汚れていないこと。
③、『初詣』は人がたくさん集まるために『神様』もその願いを聞くだけで大変で中々自分の願いも聞き入れてもらえないこと。
人間でも、たくさんの人に一気に話されては何を言っているのか、何からやればいいかの判断が難しいですからね。
逆に、人の少ない『大晦日』に参拝すれば、1対1の可能性が多いことから、願いを聞き入れてくれるチャンスとなります。
そして、最後に1つ。
これだけは絶対にやってほしい事。
それは、笑顔で元気に『新年』を迎えること。
これは絶対にです!
そして、来年こそは必ず良い年にするよう願い努めてましょう。
『ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為に‼︎』