前回は自分の話で半分以上使ってしまい、少し反省をしているTOTANです。
さて、今回は『聖徳太子=厩戸王、厩戸皇子』のお話ですが彼は天皇では無く「摂政」と言う天皇の補佐をし政務を摂る役職です。
また、歴史の授業で習った摂政とセットの「関白」と言うのは成人した天皇を補佐する役職で、実質的な公家の最高位でした。豊臣秀吉は武家と公家での実質ナンバーワンになっていたって事ですね。
そしてこの厩戸王(うまやどおう)は仏教、儒教を取り入れ元々日本にあった神道を飛躍させました。奈良県にある『法隆寺』は世界最古の木造建築として世界遺産にも登録されていますね。
まぁ知っている人も多いと思いますがこの「うまやど」何か気づきませんか?
イエス・キリストが産まれた場所も馬小屋でしてこのうまやど=馬小屋なんですね。
そして、面白い事にこの厩戸王が始めた遣隋使が時代が変わり遣唐使になった時代、2人の有名な人物が唐へと海を渡ります。その一人が『最澄』でもう一人な『空海』です。
この2人が帰国後、開いたものは密教と言われて、最澄は『比叡山延暦寺に天台宗』を建て、後に866年、清和天皇から『伝教大師(でんぎょうだいし)』という諡号が送られてました。これは帝王・相国(現代で言う大統領、首相など)に死後贈る最高位な称号で、最澄が初めて送られてました。
さらにこの比叡山延暦寺はのちに平安時代、御所(天皇の住まい、また政治の中心)から鬼門に当たる場所(北東)に当たるなどとして、その偉大さが感じとられます。
この鬼門にも少し面白い話があるんですが、この北東と言うのは十二支では丑・寅にあたり、頭に丑のツノがあり寅のパンツを履いている鬼のモチーフになったと言うのです。
また、その逆に裏鬼門と言うのがありまして、その逆には末(ヒツジ)・申(サル)にあたりそのあとも酉(トリ)・戌(イヌ)と続いているわけですが、このサル・トリ・イヌ気づいた方もいると思いますが『桃太郎』の物語に出てくる3匹なのです。
では、その前の末(ヒツジ)はと引っかかりますよね?桃太郎の事なのでしょうか?
答えは違います。これはキリストの事なのです。正確には『神の子羊』と言い、キリスト教でイエス・キリストを指す表現のひとつとしてなっています。その理由は人間に対する贖いとして、イエス・キリストが生贄として役割を果たすとされていて、さらに仏教では末年(ひつじどし)は大日如来が守護神とし、大日如来=イエス・キリストとされているのです。
何故なら、大日如来は「永遠不滅の真理であること、また万物を生成すること」とし、またイエスは聖書において「わたしは道であり、真理でたり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとにいくことはできない」とあります。(ヨハネ福音書14章6節)
また、日本における神仏習合では大日如来=天照大御神とされているのです。
何か点と点が繋がって来ましたよね。
そして、前回話した「谷保天満宮」の御祭神である『菅原道真公』がこの遣唐使を廃止したと言う事実もあると言うのがまた引き寄せられている気がします。
今回はここまでに致しましまして、次回はもう少し厩戸王のお話をしたいと思います。