10月も半ばとなり、気づけば『秋の夜長』を感じるようになった今日この頃。
『秋』と言えば、結局は「食欲の秋」となってしまうのは私だけでしょうか?
とは言え、今気になる本を何冊か読みながらちょっと優雅な気分で、「読書の秋」を楽しむことが出来るこの季節。
これが合わさったので、一番最初にイメージするのは『アフタヌーンティー』です。
【出典:『ニューホテルズ』公式ホームページより。
https://www.newotani.co.jp/makuhari/restaurant/baycourt/afternoon-teaset/
2023年10月12日利用。】
そんな優雅なイメージの『アフタヌーンティー』は、現在では世界中で親しまれているものですが、元々は『イギリス王室』から始まった習慣だったということをご存知でしょうか?
中でも、最初にこの習慣を始めたのは17世紀の『イギリス国王』の妃である『キャサリン妃』。
彼女は当時、貿易先進国であった『ポルトガル』の王女(国王の娘)で、その嫁ぎ先としてお互いに敵対していた『スペイン』や『オランダ』と対抗するためにと『イギリス王室』に入りました。
いわゆる『政略結婚』というやつです。
そんな『キャサリン』が嫁入り道具としても持参したのが大量の『銀』と『お茶』、そして『砂糖』です。
この当時の『お茶』は現在の『中国』や『日本』など『アジア』でした生産しておらず、とても貴重な品物でした。
『砂糖』に至っては、『銀』とg単位で同等の価値がある程。
それだけ貴重な品物を持参出来たのは、『ポルトガル』が貿易先進国であったことと、植民地であった『ブラジル』でサトウキビを生産していたからです。
【出典:『世界の歴史まっぷ』公式X ポストより。
2023年10月12日利用。】
この時に、茶道具や陶器などを『中国』や『日本』から入手しており、王宮で自慢、貴族たちに広めることによって、『イギリス王室』内の上級貴族たちにも習慣化されていくようになります。
この時期に『イギリス』は『東インド会社』を設立することによって、独自で『お茶』を入手する事が出来るようになり、『緑茶』をより発酵させた『紅茶』の方が砂糖と合うということから、次第に『紅茶』が嗜好品としての地位を確立。
『緑茶』の「薬」の一種という概念から、社交場で楽しむための『紅茶』としての『イギリス文化』が始まった瞬間とも言えるのです。
18世紀に入ると、『アン女王』は一日に何度も『紅茶』を飲む習慣を定着させました。
これによって、上級貴族の間でも、社交場以外で普段から飲む習慣が定着していきました。
なんたって、『アン女王』は執務中にも関わらず、「ティータイム」を設けていたほどの『紅茶』好き。
そんな『女王』を目の前にしたら、いくら上級貴族たちだって飲まざるを得ないでしょ。
19世紀に入ると、『イギリス王室』は『ヴィクトリア女王』の時代。
世に言う『ヴィクトリア朝』、または『沈まない国大英帝国』の時代です。
『産業革命』によって経済の発展の絶頂期を迎えていたこの時代。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E6%A5%AD%E9%9D%A9%E5%91%BD
2023年10月12日利用。】
『イギリス王室』や上級貴族たちは世界の中心となっていました。
そうなるとどうなると思いますか?
より、贅沢に優雅な生活をするんです。
特に、当時の生活スタイルは、朝に『イングリッシュ・ブレックファースト』と呼ばれるようなボリューム満点の朝食をとり、昼はピクニックをし、昼食にサンドイッチやフルーツなどを食べて楽しみました。
夜になると毎晩のように晩餐会があり、それが終わるのが夜の8時頃。
そうすると、昼食から夜食までかなりの時間が空いてしまいます。
それはそれは空腹で大変だったという記述も残っているくらい、『イギリス王室』も上級貴族たちも大変だったんですね。
最初は7代目『ベッドフォード公爵』夫人の『アンナ・マリア』という人物が1人で始めた事からでしたが、のちに邸宅に訪れる婦人たちに振る舞うようになり、それが評判となり瞬く間に広まっていきました。
また、当時の『イギリス』と言えば先述もしたように、『沈まない国大英帝国』の時代。
この上流階級の習慣が中流・下流社会にも定着するほど経済的に豊かな時代。
これによって、『ロンドン』を中心した『イギリス』全土に広まって、さらに世界中に広がっていったんですね。
さて、ここで『産業革命』の後に『イギリス』がここまで権力を持つようになるために拍車を掛けた人物がいます。
それが『ヴィクトリア朝』最大の貢献者である首相、『ベンジャミン・ディズレーリ』。
彼は元々、『ユダヤ人』でありながら『キリスト教国家』である『イギリス』で首相にまで登り詰めた人物です。
そして彼の元々の名は、『ベンジャミン・イズレーリ』。
そう、『D』の名の洗礼を受けて『ディズレーリ』となったのです。
『Dの意思』。
さらに、彼が首相となった時に最大限の支援援助をした人物がいます。
その理由としては、当時『エジプト』が負債の捻出のために売り払った『スエズ運河』をどこよりも早く、購入するため。
【出典:『Googleマップ』より。】
ここを独占してしまえば、『インド』や『中国』への貿易でかなりのショートカットが出来るようになるからです。
そのために『ベンジャミン・ディズレーリ』が借りた金額は400万ポンド。
当時の金額で1ポンドが現在の約5万円程度。
約2兆円もの金額を借りることに成功したのです。
ただし、担保として『イギリス政府』と引き換えにね!
さて、このように超多額の金額を貸すことが出来、担保として『イギリス政府』までも手に入れることが出来た人物とは一体誰なのでしょうか?
それが…。
『ライオネル・ド・ロスチャイルド』
『イギリス系ロスチャイルド家』2代目当主です。
これは、歴史的事実であり『アフタヌーンティー』が生まれた背景にはこのような出来事があったんです。
知らなかったでしょ?
そういえば、現在『日本』で販売されている『紅茶』と言えば、『キリン』から販売されている『午後の紅茶』が定番となっています。
【出典:『キリン』公式ホームページより。
https://www.kirin.co.jp/softdrink/gogo/
2023年10月12日利用。】
『キリン』の創業者は、『三菱』の創設者である『岩崎弥太郎』と武器商人であった『トーマス・グラバー』。
彼らは、『明治維新』の立役者だった『坂本龍馬』を思い、『キリン』という企業を立ち上げたと言われています。
だから、『キリン』のロゴマークは、頭が『龍』で体が『馬』でしょ?
『龍馬』
そして『トーマス・グラバー』は元々、『イギリス』の貿易会社であった『ジャーデン・マセソン商会』にいました。
この企業の前身が『東インド会社』でそこに多大な支援をしていたのは『ロスチャイルド家』です。
余談ですが、『ジャーデン・マセソン商社』の横浜支店の支店長を務めていたのが、『サンフランシスコ条約』の時の首相、『吉田茂』の義父になります。
また、現在『ローソン』では「いちどにベーカリー税込300円以上買うと対象商品1本、無料キャンペーン」を実施中で、その対象商品というのが『午後の紅茶』。
【出典:『ローソン』公式ホームページより。
https://www.lawson.co.jp/sp/recommend/sale/detail/1474707_3682.html
2023年10月12日利用。】
パンの需要が高まったきっかけは、戦後間もない『アメリカ』国内で余りに余ってしまった小麦粉を、『日本』の子供たちの為にとの建前上で、無理矢理売りつけて、それを『日本』は学校給食でパンを利用した事からが始まりです。
戦後間もない子供達はそれが当たり前となり、成長し大人になってもパンを朝食や昼食として世代を超えて食べている。
『GHQ』解体後の『サンフランシスコ条約』を締結した『日本』の首相は『吉田茂』でしたよね?
こんな時代背景があった事すらも、今となってはほとんどのの人が説明出来ない歴史的事実なのです。
そして、『ローソン』というのは、『Low son』として、訳す事が出来、意味は「ヒラムの息子」。
『ヒラム』とは『フリーメイソン』の創設者と伝説的に伝わっている人物です。
そういえば、現『サントリー』の『新波社長』は、2021年の『東京五輪』の開催するにあたって、当時の『菅義偉首相』と『ビル・ゲイツ』との電話対談に同席していましたね。
そして、『新波社長』は元『ローソン』のCEO。
全て繋がってきましたね。
まあたまたまですが…。
とはあれ、まだ昼間が暖かいこの時期。
たまには、優雅に景色を観ながら『アフタヌーンティー』を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ちょっとリッチな気分になると思いますよ!