関東地方などでは土曜日に『梅雨明け』をし、平年よりも3日間遅い『夏本番』を迎えることになりました。
そんな暑さを和らげる為に『日本人』は昔から『涼』という言葉にこだわり伝統を繋いできました。
例えば、風鈴の音や虫の声など。
日差しの強く暑い時にそよ風が吹き、それに揺られて鳴り響く風鈴の音は耳から涼しさが感じられます。
【出典:『Tenki.jp』より。
https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/y_kogen/2015/07/19/5011.html
2023年7月27日利用。】
また、夜には鈴虫の音色を聴き、『涼』を感じることも出来ます。
京都の『夏の風物詩』、『鴨川納涼床』なんかはまさにそれであり、人々を楽しませます。
【出典:『特許庁』公式ホームページより
『鴨川納涼床』。
https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5004069.html
2023年7月27日利用。】
『鴨川』の水の流れる音を聴きながら、『涼』を感じ、食事をするなんて贅沢な風習ですよね。
でもね、これって『日本人』だけに持った感性なんです。
高温多湿のこの国では、いかにしてこの蒸し暑い『夏』を乗り切るかのことを考え生活してきたのです。
だから外国人観光客に、窓を開けて風鈴の音を聴かせても、「暑いから窓を閉めて、冷房の効いた部屋でゆっくり過ごせば良いじゃないか?」とか、夜に縁側でスイカを食べながら虫の音を聴くのも、「気持ち悪い!」という言葉が帰ってくるこも多々あるんです。
全くもって感性が違うんですね。
よく、テレビや映画で『夏』をイメージとした風景として、「青空に入道雲、大地には一面と広がるひまわり」が登場します。
そこにはBGMとして、「蝉の声」が聴こえませんか?
この風景を頭の中で想像するだけで、勝手に「蝉の声」が聴こえて、「暑い!=夏(休み)」と感じると思います。
この感覚が『日本人』だけの感性なんですね。
そしてこれには、『日本列島』が四季折々で変わる風景や肌感で感じられるものに関係があります。
だから、『和食(日本食)』にもその感性が通じており、それを産まれてから当たり前のように観たり食べたり感じたりしているから、このような独特な感性が身についていったんですね。
『日本人』は‼︎
そんな素晴らしい遺伝子を持った『日本人』。
この感性を次世代に継なぐために、我々大人たちが守っていかなければいけませんね。