2022年もあっという間に3月となり、日中の暖かさを少しずつですが感じる季節となりました。
あと、1ヶ月もすれば新生活が始まるという方も多いですが、それと並行して行われるのが、『健康診断』。
そして、大人も子供も『健康診断』で気になるのが、『身長』・『体重』でしょう。
そんな中で、令和3年4月23日に『文部科学省』が「令和2年度 体力・運動能力調査」が公表されました。
この調査によると、30〜34歳の男性の年齢層が一番高く平均172.13cmでした。
ちょうど34歳と言うと、『ゆとり教育』が始まった時代。
ノビノビと自分に合った事を集中して、学校生活を送れていたからの影響もあるのでしょうね。
勉強の方面でも、スポーツの方面でも現在、活躍している人たちのほとんどがこの、『ゆとり教育』の世代として育っていると言う事実が、それを証明しているような気がします。
また、『総務省』が公表した男女の年齢別の『平均身長』を見てみると、12歳頃までは女性の方が高く、その後14歳になると逆転をして、男性の方が高くなっていることが分かります。
(上記は『総務省 統計局』『国民健康栄養調査14 身長・体重の平均値及び標準偏差 統計表・グラフ表示 政府統計の総合窓口』より引用。)
これは女性は11歳前後から、男性は13歳前後から『成長期』をむかえるためのものとなっています。
小学生時代は、女性の方が『身長』が高かったのに、中学・高校と入り、いつの間にか抜かれていた・もしくは抜いていたなんて経験は無いでしょか。
実際、私もその中の1人になります。
そして、『身長』を伸ばすための、成長に大きく影響しているのが十分な栄養摂取と、成長ホルモンの分泌を促すための十分な睡眠。
こと睡眠に関しては、8時間程度が理想とされています。
ちょうど、成長期の子供たちは塾や部活動などで忙しくなりがちな時期です。
さらに、夜更かしなどしてしまう為、生活が乱れがちな時期となっているので、より良い環境を作って上げるサポートが必要な時期なんですね。
そして、大事なのが栄養摂取ですが、特に必要なのが、『タンパク質』の豊富なバランスの良い食事をすること。
『タンパク質』とは、骨や筋肉・血液や髪の毛・皮膚に至るまで、人体をつくる全ての土台となる栄養素です。
だから、特に成長期である子供たちにはこれが必要となってくるのです。
この時期の子供たちのその摂取量は、体重に関わらず、一日に60〜65gの『タンパク質』が必要と『厚生労働省』は推奨しています。
では一体どのように『タンパク質』の豊富な、バランスの良い食事をすれば良いかと言うと、まずオススメするのが、1日に1個以上の「卵」を食べること。
「たまご」は『ビタミンC』以外の栄養素が全て含まれているスーパーフードで、『完全栄養食』とも言われているほど、優れた食材です。
「たまご」1個で6〜7gの『タンパク質』がとれ、さらに人体に必要な『アミノ酸』が全て摂取できること。
また、脳や細胞に必要な優秀なコレステロールが含まれ、「たまご」の黄身には、学習能力や記憶力を高める『レシチン』と言う脂質も含まれていると言う、まさに成長期の子供にとっては、『理想の食材』となります。
次にオススメするのが「魚」や「肉」。
特に「魚」には『DHA 』と言う学習機能を向上させてくれる成分が含まれていることから、この時期の子供たちには、よりオススメとなっています。
もちろん「肉」もオススメとなっており、蒸す・焼く・煮るなどさまざまな調理法がありますが、1日に200g程度を食べることがオススメとなっています。
実は肉を食べない『精進料理』が一般的になった『鎌倉時代』から『明治時代』前までと、肉を食べる『狩猟生活』をしていた『縄文時代』では、『縄文時代』の人たちの方が身長が大きかったことが、分かっています。
こうしたことからも、「肉」を食べることは『身長』を伸ばすためには大事な食材と言うことが分かります。
「肉」を食べると『ストレス』も軽減されますからね。
と、このように成長期である子供たちの『身長』を伸ばすのに必要なのは、普段の生活習慣と食事になります。
そして、それをサポート出来るのは、親や家族。
子供たちのためにも、しっかりとした生活習慣を過ごせるよう大人が意識して生活する必要があるんですね。