2021年も11月に入り、忘年会シーズンとなってきた中、どうお過ごしでしょうか。
人間が健康的に生活するためには、しっかりと栄養バランスを摂取することが大事ですが、もうひとつ重要なのが『睡眠』。
特に『睡眠時間』が大事となります。
現代社会において、その必要性があまり重視されていないですが、実は『睡眠時間』を削っていると、いわゆる『生活習慣病』に発症しやすくなると言う事が、研究で分かっています。
(上記は『厚生労働省』公式ホームページより引用。)
だから、『日本人』の2人に1人は『ガン』に患うと言われているのかもしれませんね。
少なくとも、その因果関係がゼロでは無いことは確かだと思います。
と言うのも、人間の肌などの傷ついた細胞を回復する『成長ホルモン』が分泌するのは、ほとんどが睡眠中になります。
特に夜10時から深夜2時までにかけてが最も分泌する時間となっており、その時間に睡眠をしていないと、傷ついた細胞が回復しにくくなるんです。
と言う事は最低でも9時から9時半には寝てないと、『成長ホルモン』の恩恵を充分に受けられないってことなんですね。
さて、そんな大事な『睡眠時間』ですが、実はその年によってや季節によっても最適な時間の違いが分かっています。
それは日照時間に関係しており、6月から7月の『夏至』にかけての日が長い時期には、『睡眠時間』が短くなり、逆に12月から1月の『冬至』にかけての日が短い時期には『睡眠時間』が長くなると言うのが、証明されているんですね。
また、産まれてから成長とともにその時間の必要な時間は変化します。
まず産まれてからすぐの『新生児』は1日13〜16時間の『睡眠』が必要です。
生後2ヶ月過ぎの乳幼児から小学校低学年までは9〜11時間が必要とされており、その後歳を取るごとに少しずつ少なくなって、小学校6年生では9〜10時間。
中学生になると8〜10時間となり、高校生では7〜10時間となります。
だから小学生の理想的な寝る時間は夜8時に寝て朝の6時に起きるのが良いんですね。
『寝る子は育つ。』とはよく言ったものです。
その後も大学生・社会人と共に7〜9時間が理想とされています。
と言う事はやっぱり夜9時頃には寝て、朝6時に起きるのが理想的な『睡眠時間』と言う事ですね。
とは言え、中々そんな簡単ではありません。
特に加齢が進むに連れて、寝たくても起きてしまうなんてことも多いと思います。
実はこれ、『体内時計』の変化によるものなんです。
『体温』や『血圧』、『成長ホルモン』の分泌など『睡眠』を支える多くの『生体機能』のリズムが前倒しになっているだけで、そうなったからといって、不安がる事は決してないんです。
(上記は『厚生労働省』公式ホームページより引用。)
だから、眠くなったら寝て、目が覚めたら起きると言うのが良いんですね。
あまり気にし過ぎて、無理矢理寝ようとしたりすると、それがストレスとなり、かえって逆効果となってしまいますから。
さて、普段仕事で忙しく生活している中で、休日は『寝だめ』と称して、長時間の『睡眠』を取っているという方も多いと思います。
実はそれ自体が、もはや『睡眠不足』ですよという『脳』からの危険信号であり、そして『寝だめ』によって不足していた分を取り返しているという訳ではありません。
だから、『寝だめ』したから大丈夫というわけでは無く、普段からしっかりと『睡眠時間』を確保する必要があるんですね。
『睡眠』によって『脳』で記憶を定着させ、それが『認知症』の予防ともなるんですから。
また、布団に入った瞬間に寝れると自慢げに話をしたりする人をたまに見かけますが、それはただ『気絶』しているだけと一緒なんです。
『気絶』すると『脳』のダメージがかなり大きいですよね。
だから、やっぱりしっかりと『睡眠時間』を確保しなきゃいけないんです。
特に成長段階の子供には。
もちろん、普段の生活スタイルでそんな理想的な『睡眠時間』は確保できないかもしれませんが、それを意識することで、自分や他人を労わる事が出来ます。
少しずつでも良いので、そうしたケアも心掛けてみてはいかがでしょうか。
病気や老化の予防には、やっぱり寝るのが一番なんだなぁ。