2021年11月23日、『日本』では『勤労感謝の日』という祝日になります。
これは、実は古来から行われてきた『宮中行事』のひとつであり、中でも最も重要な日とされていた事、そして本来の呼び方は全然違う『祭日』であったことを皆さんはご存知だったでしょうか?
その本来の呼び方というのが、
『新嘗祭』
これは、『天皇』がその年に収穫した作物を『神』に感謝すると共に、これらの供物を自ら口にし、食する『宮中行事』で最も重要な儀式のひとつです。
そんな中でこの日、『日本』は約4年8ヶ月ぶりに1ドル=115円台前半と、『円安』水準をつけました。
と、ここで為替相場で良く聞く、『円安』・『円高』、もしくは『ドル高』・『ドル安』とは一体なんなんでしょう。
分かりやすく言うと、1ドル=100円だったとします。
それを基準として、今日の為替が1ドル=120円になったとします。
そうなると、今まで100円で1ドルに替えることが出来たのに、今日はプラス20円多く出さなければ行けなくなります。
これは1ドルを基準とした時に、『日本円』の価値が安くなったからと言うことになります。
だから、『円安』もしくは『ドル高』と言われるのです。
逆に翌日の為替が1ドル=80円になったとします。
となると、この日はマイナス20円も少なくて交換が出来ます。
これは『日本円』の価値が高くなったと言うことであり、『円高』もしくは『ドル安』と言うことになります。
このように、『世界経済』と言うのは回っているのですが、その代表的なものが輸出・輸入となり、これがうまくバランスが取れていないと行けないのです。
なぜなら、為替相場の影響が株式市場にも影響が出て来てしまうためです。
あまりにも『円高』だと輸出企業は、儲けが少なく、輸入企業は得をします。
逆に、あまりにも『円安』だと輸出企業は儲けが多くなり、輸入企業は損をします。
そうなると、商品を買わなくなったり、逆に商品を大量購入したりしますよね。
商品が買われなくなったら、その企業の株価は下がり、逆に商品がたくさん売れたら、その企業の株価は上がると言う株式市場。
だから、安定した為替相場が重要なのです。
さて、『日本』は「アベノミクス」以来、物価安が続いています。
物価安と聞くと何か、お得感を感じて良い気がしますが、これが続くとその国は『不景気』となるのです。
そして、これをある商品で指数化した『経済用語』があることをご存知でしょうか。
その『経済用語』というのが。
『ビックマック指数』。
(上記は『マクドナルド』公式アプリ メニュー 「ビックマック」より引用。)
これは1986年9月に『イギリス』の経済誌、「エコノミスト」で考案されて以来、毎年掲載されている、各国の経済力を測る指数になります。
世界各国、ほぼ同一品質で販売されている「ビックマック」を、その国の原材料費や光熱費、店員の賃金などによって、その料金が違うため、購買力の比較・そしてその国の賃金水準を推測出来るものになっています。
具体的には、『アメリカ』の「ビックマック」を基準(0%)とした値段を、各国の値段と比較した時に、+◯◯%・もしくは−◯◯%という数値で表しています。
例えば、我が国『日本』の「ビックマック」の値段は390円になります。
2021年月11月23日時点では、これを1ドル=115円に換算すると、
390(円)÷115(円)=3.39(ドル)になります。
それに対して、『アメリカ』の「ビックマック」が5.65ドル。
3.39(ドル)÷5.65(ドル)=0.6となるので、『日本』の「ビックマック」は、『アメリカ』の「ビックマック」の値段の6割しかないんです。
そして、2020年の各国の平均賃金を比較してみると『アメリカ』が69,392ドルに対して『日本』は38,515ドル。
これは約55%となり、『ビックマック指数』とほぼ同じ数字となるんです。
そして、ここで何が怖いかというと、その国の『ビックマック指数』が、その国の賃金の国際的位置を表していることとなり、『日本』はその世界水準の賃金が、低いということとなるのです。
賃金が低いから、安い物価でしか買えなくなる。
だから企業は利益が上がらない、上がらないから従業員に高い賃金を支払えない。
そして、技術者たちら賃金が低い『日本』よりも、より多く賃金が貰える海外企業に行ってしまい、結果、日本企業は海外企業に負けてさらに賃金が上がらなくなるのです。
その昔、『経済大国』と言われていた『日本』。
この先一体、どのように成長していくかはこの国に住んでいる『日本人』がしっかりと考えていかなければいけません。
そして、新しいものを創り出す発想が出来るのは若者たちです。
「若い芽は摘むな、馬鹿な大人たちよ!」