本格的な『秋の寒空』となり、まさに今、『秋の味覚』が美味しい季節となってきましたが、同時に『年の瀬』も近づき、何かとバタバタする季節となってきました。
そんな中で、2021年11月18日にある物が『解禁』されました。
そのある物というのが、『ジョボレー・ヌーヴォー』。
(上記は『サントリー』公式ホームページより引用。)
『日本』では時差との関係で、「先進国の中で一番最初に解禁される国」として、一大ブームとなった「ワイン」です。
『全世界』を巻き込んだコロナ禍になる以前では、これをお目当てにと、パーティーを開いたりと大いに楽しんでいた様子を、毎年テレビで放送していたことが思い出されます。
では、この『ボジョレー・ヌーヴォー』一体なぜこのような名前になったのかご存知でしょうか?
「ボジョレー」とは、『フランス』の「ボジョレー地方」のことを言い、「ヌーヴォー」とは「新しいもの」と言う意味になります。
つまり、「ボジョレー地方」で作られた「新しいワイン」と言うことなんですね。
実際に、『ボルドー』では通常の「赤ワイン」は12ヶ月〜20ヶ月、「白ワイン」は10ヶ月〜12ヶ月の熟成が定められているようです。
対して、『ボジョレー・ヌーヴォー』はその年の9月〜10月にかけて収穫されたものを、発酵させて寝かせてから出荷しています。
だから、フレッシュで口あたりの滑らかな果実の味を楽しめることが出来るんです。
逆に通常の「ワイン」では、その熟成期間が長いために、アルコールや「葡萄」から出る味がより濃く、ズシっとした濃い味わいとなっているものが多く見られます。
よく、「○○年物の、ヴィンテージワイン」と言うのは、何年も熟成期間があることにより、濃厚な味わいに仕上がりになっています。
その分、保存管理などで時間と手間が掛かるから値段も高価なものが多いんですね。
逆に『ボジョレー・ヌーヴォー』は新しいので、値段も比較的お手頃価格で入手することが出来るのです。
ただ、その値段もピンキリで1000円以下のものもあれば、10000円以上するものもあるので、一概には言えませんが…。
そんな『ボジョレー・ヌーヴォー』ですが、その歴史は面白く、『解禁日』が実は2度ほど変わっているんです。
と言うのも、『ボジョレー・ヌーヴォー』が流行り始めたころ、たくさんの「ワイン業者」が買い漁り、中には粗悪なものまでも、『ボジョレー・ヌーヴォー』として売っていました。
それを危惧した『フランス政府』は、始め11月11日に『解禁日』としました。
この日は『カトリック教』の祝日のひとつである『聖マルタン(聖マルティヌ)の日』として縁起の良い日だからと決定しましたが、のちにこの日が『第1次世界大戦休戦記念日』となります。
それにより、では1番日にちの近い、『聖人の日』は無いかと探したところ、11月15日が『聖タルベールの日』がありました。
この日を『解禁日』にしようとしたところ、当日が土曜日・日曜日になったらどうするかの問題に壁がぶち当たります。
土曜日・日曜日だと運送業者もお休みですからね。
そこで1985年、『フランス政府』は「11月第3週の木曜日」を『解禁日』にすると決めたわけです。
この日に決定するまでには、中々険しい道のりがあったんですね。
そして『ボジョレー・ヌーヴォー』の出荷の半数の量は我が国『日本』となっています。
『西洋文化』の良いところを何でも取り入れて、それを楽しむことが出来る、我々『日本人』の特徴的な性格を物語っていますね。
さて、そんな『ボジョレー・ヌーヴォー』ですが本来は、その年に出来た「赤ワイン」のみのことを指しています。
近年では、製造方法も進化しており、「ロゼワイン」も仲間入りをしましたが、どちらにせよ色のついた「ワイン」のことを『ボジョレー・ヌーヴォー』と呼んでいます。
だから、「白ワイン」は『ボジョレー・ヌーヴォー』では無いんですね。
その理由は『キリスト教』では、「赤ワイン」をその色から、『イエス・キリスト』が自分の血だと称したことにより、「赤ワイン」を重要なものとなりました。
だから、「赤ワイン」はむやみやたらに飲むことでなく、嗜む程度に飲むのが当然だとされていました。
『キリスト教』とあまり縁のない、我々『日本人』には理解出来るものではないのかも知れませんね。
だから、『日本』で『ボジョレー・ヌーヴォー』が一大ブームとなった要因のひとつかも知れません。
『レオナルド・ダ・ヴィンチ』の作品で有名な、『最後の晩餐』でも「赤ワイン」が描かれている程、重要なものなんですよ、『キリスト教』にとっては。
(上記は『最後の晩餐』。『レオナルド・ダ・ヴィンチ 作』より引用。)
そんな歴史的・宗教的背景もある『ボジョレー・ヌーヴォー』ですが、2021年は11月18日に『解禁』です。
そして、11月18日と言えば『世界的スーパースター』の誕生日でもあります。
その『世界的スーパースター』とは…。
『ミッキーマウス&ミニーマウス』。
この日にはじめて映像デビューしたことにより、11月18日が誕生日となりました。
ここでちょっと待てよ⁉︎と…。
『ミッキーマウス&ミニーマウス』の生みの親は「ウォルト・ディズニー」です。
彼はもともと「ウォルト・イズニー」と名乗っていましたが、途中からミドルネームに『D』と言う字を入れて「ディズニー」と改名しました。
そして、彼は『フリーメイソン』のメンバーでもありました。
また、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』は『フリーメイソン』の総長を務めていた経験もあります。
そして、彼も『D』と言う文字が…。
さらに、言うと「18」と言う数字は、『6・6・6』となります。
そして、『ボジョレー・ヌーヴォー』の『解禁日』である11月第3週の木曜日。
11×3=33。
「33」とは『フリーメイソン』の最高位の数字です。
たまたまなんでしょうか。
世界中でのコロナ禍の中、2021年に「東京」で『オリンピック』が開催されたこと。
そして、現在なぜか『日本』だけが感染者が極端に減っていること。
『日本人』が『ボジョレー・ヌーヴォー』が『解禁』で喜んでいること。
全てが繋がっているんです…。
話は変わりまして、個人的にはあまり「ワイン」を飲む機会と巡り合わしたことがありませんでした。
どちらと言うと『日本酒』好きの私ですが、やはり、その酒その酒に合う料理にも違いがあると言う特徴を持っています。
その1番の理由は、気候や国土の大きさ、形成している土地の様子など、『国の土地柄』。
『フランス』は海沿いにこそある国ですが、それは『ユーラシア大陸』の一部となっています。
また、7割が平地で、残りの3割が山地や丘陵となっており、平坦な国となっています。
逆に『日本』は全てを海に囲まれており、平地が2割、山地や丘陵が8割となっています。
『国土』の広さも『フランス』は『日本』の約1.5倍。
その広大な広さから「魚」や「鴨」・「羊」・「牛」などの「肉」が獲れ、『世界3大料理』のひとつである『フランス料理』が生まれました。
そして、その気候や形成している土地から良質な「葡萄」が取れ、『フランス料理』に欠かせない「ワイン」が広まっていったのです。
逆に『日本』では、山地や丘陵が多い分、良質な水があるために「米」が普及し、それを原料とした『日本酒』が広まっていったのです。
どちらも、その国の歴史を感じ面白いですよね。
最後に、今年の『ボジョレー・ヌーヴォー』のキャッチコピーをご紹介します。
『挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー。』
何か、現代を生きる『人類』と似ている気がしますね。
今年は私も『ボジョレー・ヌーヴォー』と「チーズ」、挑戦してみようかしら。