2022年5月13日は『英語圏』や『フランス』・『ドイツ』などの『キリスト教圏』で『不吉な日』とされる日でした。
それは、映画や小説で世界的にも有名になった『13の金曜日』。
さらに2022年5月13日は『仏教圏』でも『大凶日』とされている『仏滅』となります。
ここで共通している通説というのが、『創始者』の『死』。
そして、その後『復活』を遂げると言うものです。
こんなにも忌み嫌われている日が重なることはは、中々あったことではありませんが、逆に言うとこの日を境に良い方向になっていくと言う考えが出来るので、一概には悪い日とは言えないかもしれませんね。
さて、ではなぜ『13の金曜日』が『不吉な日』となったかと言うと、通説ではこの日に『イエス・キリスト』が磔刑になった日とされています。
(上記は「アンドレア・マンテーニャ』画 『磔刑』より引用。)
また、『キリスト』と『十二人の使徒』で計13名で『最後の晩餐』を行い、その後『ユダ』の裏切りによって磔刑になった事により、忌み嫌われる数字となったと言うのが通説になっています。
他にも、1300年代に『フランス王国』の国王、「フィリップ4世」が『テンプル騎士団』を弾圧した日が、10月13日の金曜日だったからと言うなどがあります。
そんな『不吉の日』と言われる『13の金曜日』、そこから『13』と言う数字自体が、忌み嫌われる数字となっていきました。
例えば、『西洋』ではマンションやビルなど多くの建物では、12階のひとつ上の階を12A階と呼んだり12半階と呼んだりしたりしています。
また、『日本』でも『十三塚』や『十三重塔』など死者に纏わる数字となっています。
さらに、戦後『GHQ』により接収され、『巣鴨拘置所』に設置された絞首刑台が13階段になったことによって、13という数字が死刑=死を意味するようになりました。
『アメリカ』においても、この忌み嫌われている数字を払拭するために、そしてこう言った迷信よりも科学の力の方が上だと言うことを見せつけるためにとと、『アポロ13号』はあえてその数字を避けず、打ち上げ時刻も13時13分にするなどをしましたが、結果的に大事故となり、その迷信をさらに真実味を増すかたちとなってしまいました。
ただし、幸いにもそんな危機的状況の大事故にも関わらず、乗員全員が『地球』に帰還できたことで、その迷信を打ち破るきっかけにも繋がりました。
そんな忌み嫌われる13ですが、逆に『吉数』にもなっていたりする場合もあったりします。
例えば、『アメリカ』建国時が13州だったことに因んで、紙幣で一番使用されている『1ドル札』の裏にはたくさんの13の数がちりばまれています。
また、『日本』の『仏教』においても『十三仏』と言う『法要』には欠かせないものとなっています。
(上記は『十三仏』掛軸より引用。)
だから『十三仏詣り』は先祖供養には最高の御参りとなっているんですね。
(上記は『十三仏』一覧 「鎌倉十三仏詣実行委員会」より引用。
そして、面白いのが『テンプル騎士団』を起源としている説がある、世界最古の秘密結社である『フリーメイソン』も13という数字を『聖数』としているんです。
また、『キリスト教』の一部では『13日の金曜日』があったおかげで、『イエス・キリスト』が復活出来たという考えから、裏切り者の『ユダ』を『聖人』としたり、そもそも13という数字を『聖数』としたりもしているんです。
『キリスト教』と『仏教』、そして『フリーメイソン』と『日本』が全て繋がってくるんですね。
この数字を通して…。
そんな『13日の金曜日』ですが、SNSが当たり前になったいわゆる『Z世代』の若者たちには、あまり『不吉な日』と言う感じにはなっていないようです。
これはホラー映画で、その存在を知った時代より、現在のように情報量の多い時代。
非現実的なものは、逆に面白がられるネタとなってきているんですね。
そんな『13日の金曜日』は2022年は、5月の1回だけでした。
次の『13日の金曜日』は2023年1月となりますが、その時はどんな時代になっているんでしょうか、楽しみですね!
さらに、『十二支』が一周して次の年になることから、成長と言う意味でも『吉数』となっていたりするんです。