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『世界最古の国』日本

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江戸を守る5不動尊 その②

今回は前回に引き続き、五色不動の残り2色3寺院と江戸にあったもう一つの結界である平将門に関連している寺院のお話をしようと思います。

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前回も載せてましたが、上図の④に当たる場所が『目赤不動尊』がある「南谷寺(なんこくじ)」です。

この寺院を創建した万行律師が比叡山南谷の出身と言う事からこの寺院の名前も南谷寺になりました。

万行律師が比叡山を下り伊勢国(現在の三重県)赤目山で修業をしている時に一寸二分(約3,6㎝)の大きさの不動尊を授かり江戸の駒込に寺院を建てました。当時はまだ赤目不動尊と呼ばれていましたが、ちょうど3代将軍・家光が鷹狩りの際に立ち寄り、すでに有名であった目黒・目白不動尊と合わせるようにここも目赤にしろ!と命令があり、今の「目赤不動尊」と呼ばれるようになりました。

また、この寺院の宗派は天台宗であり天海が建てた寛永寺の直末寺になり、現在の文京区本駒込にあり、今でも「家内安全・交通安全・極楽住生」などのご利益があり多くの人々の信仰があります。

そして、ここで話はずれますがちょっと面白い話がありまして。

この南谷寺のすぐ近くに『諏訪山 吉祥寺』と言う寺院があるのですが、明暦の大火の際にこの『吉祥寺』の門前町も焼失し、この地を江戸幕府は都市計画に基づき大名屋敷を再建しようと考えました。その為にこの地に住む住民たちなどが現在の東京都武蔵野市吉祥寺に移り住み、この『諏訪山 吉祥寺』に愛着があった住民たちによって「吉祥寺村」と名付けられました。

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またドラマや小説など数々の作品にも登場し、憩いの場としても有名な「井の頭恩賜公園」ですが、この井の頭の「井」とは湧き水や川の水をくむ場所と言う意味がありまして、古くは縄文時代から集落が形成されていたほど沢山の水が湧いていました。そして、この湧き水を神田川の一部として引いて江戸市民たちの飲み水としました。

この井の頭恩賜公園には、弁財天様が祀られており(天台宗大盛寺が別当寺になります。)、この弁財天様は最澄が作ったものを源経基がこの地に安置する為に建てたお寺です。

その後、源頼朝源平合戦の際に東国平定を祈願し、その大願成就の後に改築されたことが伝わっています。しかし、元引の乱の際に焼失してしまい、数百年ものあいだ放置されてましたが3代将軍・家光により弁財天様を再建されました。

また初代将軍・家康が「関東随一の名水だ!」と言ったことが資料にも残っているように、家光も鷹狩の際の休憩所として井の頭の水を使っていました。そして、この弁財天様は江戸市民たちの信仰の地とともに行楽地としても人気があり、その当時の歌舞伎役者などが寄進した石灯篭などが残っています。

そして、この弁財天様は水にまつわる神様で、天女でもあり『七福神』の一員でもあります。そうした背景からここ、井の頭恩賜公園に祀られ、現在まで慕われているのです。

ここで、この井の頭恩賜公園のちょっとした都市伝説をひとつ。

この公園には溜池があり、スワンボートがあるんですが、このスワンボートをカップルが乗ると別れてしまう!と言う都市伝説です。

なぜかと言うと弁財天様は女性の神様であり、カップルに嫉妬してしまうからと言われているんですが、ほんとのところは男性の方が意外とスワンボートをこげなかったりするので、嫌気がさして別れるらしいのですがね。笑

とこのような都市伝説は他の場所にもいくつかありますがだいたいが似た様な話で近いんです。

さて、話を戻して五色不動尊の残り1色2寺院の話をしようと思いましたが、少し余談が長くなり過ぎてしまったので、また次回にしたいと思います。

しかし、まさかの井の頭恩賜公園の弁財天様も3代将軍・家光が関わっていたのは驚きましたね!

それでは次回もお楽しみに!