2021年5月27日に『ドラゴンクエスト』が発売して35周年を迎えました。
(上記は『スクエア・エニックス』「ドラゴンクエスト 35周年特設ページ」より引用。)
言わずと知れた、『日本』製のコンピュータRPGで、RPGと言えば『ドラクエ』か『FF(ファイナルファンタジー)』のどちらかのシリーズが代表となっているんではないでしょうか。
そんな中で、2014年には「最も長く続いている日本のRPG』で『ギネスブック』にも掲載されました。
その魅力は、ひとことでは言い表せませんが、冒険をしながら主人公たちが、魔物を倒してレベルアップしていくというストーリーに、取り憑かれた若者が多いかと思います。
かく言う私も、小学生の頃からやり始めて、現在に至るまで様々なシリーズの作品をやってきた事を誇りにすら思っています。
また、シリーズ全体を通してのキャラクターデザインを担当しているのが、あの「ドラゴンボール」の作者である「鳥山明」先生というのも、当時の若者たちにとって、心を持っていかれた要因のひとつだと思います。
(上記は『ドラゴンボール超』より引用。』
そして、先日『ドラクエ』シリーズ作品ストーリーと、主人公ランキングが発表されました。
その結果、堂々1位に輝いたのは、ストーリー・主人公ともに『ドラクエV』。
(上記は『ドラゴンクエストV』ニンテンドーDS版より引用。)
実は、私もこの作品からやり始めハマった1人ですので、嬉しいと言う気持ちと反面、当然だと何か根拠のない自信すらありました。
『ドラクエV』の作品を軽く説明すると、父・主人公・子供の親子3代が冒険の途中、さまざまな困難に出会しながらも、成長し魔王を倒すという作品になっています。
そして、この作品の一番の見所はなんと言っても「花嫁」を選ぶこと。
その選んだ「花嫁」によって主人公の子供の2人の髪の色が変わることです。
また、初めて主人公=「勇者」という設定では無く、その子供達が「勇者」である設定から、主人公がモンスターを仲間に出来る特技を身につけていたことも、さらにこの作品の人気ぶりに拍車を掛けたのだと思います。
小学生のころ、どっちを奥さんにするか・子供たちの名前をどうするか・どのモンスターをパーティに入れるかなど、四六時中その話題で絶えませんでしたね。
しかし、子供のころよく親に「そんなにずっとゲームなんかしていないで、勉強しない!」と怒られていたなんて方も多いのでは無いでしょうか?
私もそのひとりです。
でも、最近の研究では、「そのゲームの進め方によって、その子の勉強法が分かれる」いうのが発表されました。
その勉強法とは4つ。
①「成長を楽しむことが好きなタイプ」
②「承認を目的にするタイプ」
③「自由さを楽しむタイプ」
④「動きや変化を楽しむタイプ」
と言っても、なんのこっちゃ分からないですよね。
例えば①の「成長を楽しむことが好きなタイプ」の子は、レベル上げをしてHPやMPがすごいある・新しい呪文や技を覚えるなどのことが好きなタイプです。
このような子には、勉強=ドラクエと思ってもらい、漢字ドリルや算数ドリルの単元ごとに、レベルアップ=習得していることが、目に見えて分かるようにします。
少しずつ成長しレベルアップしている姿を、自分自身で分かるように、そしてそれに合わせて親も工夫してあげると、勉強もゲーム感覚でやってくれるようになり効果的です。
例えば、単元ごとにボートなどを作ってクリアしたらシールなどを貼ってあげるなどです。
②の「承認を目的とするタイプ」の子は、いかに早くクリアをして、周りにすごいと思われるのが好きなタイプです。
このような子は、点数を取ることが凄いと思われたいタイプの子なので、小テストの時でも高い点数を取ったら「すごい!」と褒めて上げると、その子の自尊心が刺激され、「テストで高い点数を取ることが良いことなんだ。」となります。
また、高い点数を取ってきたら、すかさず親が「もしかしたら、将来○○みたいになれるかも!」とその子の向上意欲も掻き立ててあげて下さい。
高い点数を取ることが、何よりもの最短な方法というのが分かり、結果として勉強意欲が向上していきます。
③の「自由さを楽しむタイプ」の子は、魔法のじゅうたんや気球などで飛ぶときが一番楽しい子や、新しい町に行ったときが一番好きというタイプです。
このような子は、「想像させ、考えさせる」ことを重視させて下さい。
例えば、「経緯」という熟語があります。
この熟語だけで、「いきさつ」・「けいい」・「たてよこ」と読み方がありますが、前の2つは同じ意味は「それがなぜこうなったかという、物事の流れ」です。
そして、地球を地図で見る時に、「経度」・「緯度」でその場所を探すことができます。
「経緯」は縦、「緯度」は横です。
このことから、「たてよこ」と読むことが出来ます。
この熟語ひとつとってみても、国語と理科と社会の3教科を勉強することが出来ますね。
また、算数でもある公式を当てはめて答えるだけで無く、ほかにも違うやり方は無いかを考えて想像させ、考えさせたり、英語では「happy」という単語に「un」が付くと違う意味になりますが、じゃあこの「un」が付く単語は他に何があるのだろう?と想像させ、考えさせると、幅広く知識が増え、勉強意欲が向上させることが出来ます。
④の「動きや変化を楽しむタイプ」の子は、キャラクターの服装や攻撃などの動きにこだわるのが好きなタイプです。
このようなタイプの子は、YouTubeなどの動画を見て、視覚的に知識を増やし理解させてあげるのが効果的です。
例えば、先日あった『皆既月食』はなぜこのようになるのかを、YouTubeなど動画を見て、その後に親子で実際どのようになるのかを体験させてあげるとより理解度が上がるでしょう。
他にもこれには当てはまらないタイプの子がいたり、これらを掛け合わせたタイプの子だったりと、「十人十色」です。
その子に合った勉強法を見つけてあげるのも、親として大事な役目なので、常に見守りながら軌道修正してあげることが必要です。
また、勉強だけでは無く、その子が興味がわくものを探して、応援して上げましょう。
それが、その子にとっての安心感と自己肯定感に繋がり、のびのびとその事に集中が出来るのですから。
余談ではありますが、運動の出来る子は勉強も出来るという事が調査結果からも分かっています。
勉強や、その子が興味のあるものを親子や家族が一緒に取り組み、成長(レベルアップ)していけば、それが大人になった時の糧となり、例え失敗しても次へと進むことが出来ます。
まさに、『ドラクエ』のようなものですね。
常にひとりひとりが主人公なのだから!
「愛がある、冒険がある、人生がある。」
(『ドラゴンクエストV』キャッチコピー・画素より引用。)