皆さんは各家庭にそれぞれ『家紋』がありますが,自分がどんな『家紋』なのかお分かりでしょうか?
現在では通常、結婚式やお葬式、いわゆる『冠婚葬祭』の時にしか中々お目にかかれないので、全く見たことも聞いたも無いという方も多いのでは無いでしょうか。
そんな中で、なんとも不思議な『家紋』、正確には『神紋』があります。
『神紋』とは『神社』に対しての『紋』となりますが、その中でも一際縁起の良い『神紋』と言うのが、『鶴の紋』。
(上記は『諏訪鶴の紋』より引用。)
『日本』では古くから、鶴は神聖な鳥、『霊鳥』とされ、長寿の象徴となっている鳥です。
良く「鶴は千年、亀は万年。」なんてことばがあるくらい縁起の良い動物なのです。
そんな縁起の良い鶴を『神紋』として使っているのが、『日本』で最も格式の高い『神社』である『伊勢神宮』のほど近くにあります。
その『神社』とは『猿田彦神社』の境内にある『佐留女神社(さるめじんじゃ)』。
(上記は『猿田彦神社』公式ホームページより引用。)
そして、『佐留女神社』に祀られている祭神が『天宇受売命(アメノウズメ)』。
『アメノウズメ』とは、『太陽神』である『アマテラス』が弟の『スサノオ』に嫌気がさし、『岩戸隠れ』をした際、世界が暗闇に覆われてしまったので、もう一度『アマテラス』を外に出す為に、そこに集まった『八百万の神』達の前で踊り、皆が大声で笑ったのが気になって、少し岩戸を開けた時に声を掛け気をそらした『神様』です。
そして声を掛けられ、気をそらした瞬間に、剛力である『天之手力男神(アメノダチカラオ)』が『アマテラス』を引っ張り出し、見事世界は再び光が戻るようになりました。
と、この話が『天岩戸(岩戸隠れ)』の伝説となります。
そののちに『アマテラス』の孫である『邇邇芸命(ニニギノミコト)』が『天孫降臨』をする際に一緒に降臨し、そこで道案内の為に出会った『猿田彦大神(サルタヒコ)』と結婚して妻になったと言う説もあります。
だから『猿田彦神社』にも『アメノウズメ』を祭神とする『佐留女神社』が存在すると言うのが納得出来ますね。
そんな『アメノウズメ』ですが、岩戸に隠れていた『アマテラス』を踊って引き出したことから、『日本』最初の「踊り子」となっています。
その事から芸能・武芸・神楽そして、鎮魂の御利益を授かることが出来る『神様』なのです。
さらには、『アマテラス』を引っ張り出し、再び「世界に光を与えさせる」きっかけとなった事から、縁結びの『神様』なのです。
さて、ここで気になったのが『鶴の紋』と踊り、武芸、そして世界を『夜明け』に導いたということ。
これに共通するのが、あの世界的大ヒット漫画『ワンピース』にいたのです。
それが…。
『光月家』ベベベん‼︎
(上記は『ワンピース』『光月家 家紋』より引用。)
では、その理由を解説していきましょう。
ただし、ネタバレ注意なのでご了承を!
まずは上記の『光月家』の『家紋』と『アメノウズメ』を祀る『佐留女神社』の『神紋』が鶴であること。
そして、『光月家』の当主であった、「光月おでん」は来る日も来る日もふんどし一丁で、街中を踊り続け、皆に大笑いをされていました。
(上記は『ワンピース』より引用。)
さらに、大ボスの「カイドウ」の息子「ヤマト」が「光月おでん」の息子「光月モモの助」に発言した重要なことば。
「世界を『夜明け』に導くのは、キミなんだよ!」
(上記は『ワンピース』より引用。)
まさに『岩戸隠れ』と同じ、再び世界に光を与える人物なのです。
極めつけは、主人公である「ルフィ」が覚醒・食べた『悪魔の実』の別名は…。
『太陽の神 ニカ』
(上記は『ワンピース』より引用。)
『太陽の神』とはまさに『太陽神 アマテラス』なのです。
余談ですが、「ルフィ」の誕生日は5月5日。
5を漢字にすると「五」になります。
そしてこの字を崩すと「ニ」と「カ」。
全てが繋がっているでしょう?
最後に、「鶴は千年、亀は万年」と言うことば。
何故かって?
『出雲大社』の『神紋』は『二重亀甲に剣花菱』だからです。
(上記は『出雲大社』神紋より引用。)
ねっ、亀でしょ?
ちなみに『出雲大社』には『裏神紋』と言うのが存在しています。
それは亀甲に「有」と言う字が真ん中にある『神紋』。
(上記は『出雲大社』神紋より引用。)
この「有」と言う字を崩すと…。
「十月」=「神在月」になるんです。
『陽』は『太陽』で『陰』は『月』。
そして、『出雲大社』の程近くには『日御崎神社』があります。
ここは『出雲大社』の『祖神』(『氏神』)として崇敬を集める『神社』です。
そしてこの『神社』の創建の由緒は、「『伊勢神宮』が『日本』の昼を守る」=『陽』に対して、「『日御崎神社』は『日本』の夜を守れ」=『陰』と勅命を受けたからです。
『光月』とは月の光。
まさに夜であり、『太陽』とは真逆の存在。
でも、『太陽』の光が無いとその光すら、存在しない『表裏一体』です。
だから、『光月家』の『家紋』にも、『太陽』が描かれているんですね!