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『世界最古の国』日本

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12月13日の『正月事始め』も終わり、徐々におうちでも、新年の準備が片付いてきたと言う方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

私の家も、『大晦日』や『元日』に食べるものを買い揃えたり、大掃除も少しずつ終わりを見せており、2022年を迎えるための準備は万全となってきています。

 

 

 

 

 

そして、この時期になるとスーパーなどで良く見かけるようになるのは、『ハレの日』に欠かせない『縁起物』の一品のひとつ、『餅(もち)』。

 

 

 

『日本』では、古来からその食文化が存在しており、すでに『平安時代』には『朝廷』に献上されるほど、古い歴史があります。

 

 

 

 

 

また、『ハレの日』以外でも、『古墳時代』にはその蒸し器を使っての、製造方法が社会的に広まっていた事が分かっていることからも、『日本人』がいかに『米』を大事にし、そこから『稲作信仰』が発生していったと言うことが、分かります。

 

 

 

 

 

だから、『日本』で一番多い『神社』は『五穀豊穣』を願う『稲荷神社』であり、いかに『食』と言うのが大事か、そしてそれが現在の『日本の食文化』にまで、形を変えずに伝わっているのかが分かるはずです。

 

 

 

 

 

そんな『餅』ですが、食べ方もその土地、その土地でさまざまであり、「お雑煮」ひとつ取っても汁の色や、具材が違うなどと、ある意味『正月』を含めた『年末年始』の『風物詩』となっています。

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(上記は『キッコーマン』公式ホームページ「ホームクッキング  旨味豊かな定番雑煮」より引用。)

 

 

 

 



ここで「鰹節」などで有名な『ヤマキ株式会社』の調査によると、2019年に「お雑煮」を必ず『正月』に食べると言う割合が、60代は80.2%と高い割合であり、逆に30代は51.4%、20代は58.7%と言う割合でした。

 

 

 

 

 

また、既婚者・未婚者で比べてみると、既婚者は74.7%であったのに対して、未婚者は57.9%と約17%の開きがあることが分かりました。

 

 

 

 

 

これは、「結婚を機に、実家への帰省が増え、お雑煮を食べる機会が増えたと考えられる」と『ヤマキ株式会社』分析したと述べています。

 

 

 

 

 

 

そして2020年、新型コロナの影響でどうなったかと言うのを『楽天インサイト株式会社』が調査した結果、やはり60代男女の割合が多く、若い世代になっていくにつれてその割合は少なくなっていることが分かりました。

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(上記は『楽天インサイト株式会社』「おせちを食べる調査」より引用。)

 

 

 

 

 

ただ、60代の割合がコロナ禍、前と後で明らかに減っている事を見ると、やはり『年末年始』に帰省して一家団欒で「お雑煮」を食べながら、楽しい『正月』をみんなが過ごしていたんだなと言う事が分かり、そして2020年はそれがなかなか叶うことが出来なかったんだなと言うのも分かります。

 

 

 

 

 

 

コロナ禍というのは、人の幸せと同時にその土地や国の文化まで奪ってしまうものなんですね。

 

 

 

 

 

 

ここで、もうひとつ「お雑煮」についての調査で、味付けと、『餅』の形に関してもご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

『日本自然保護協会』が「お雑煮」の味付けを調査した結果によると、基本的には「すまし」が全国的に広まっているというものになっています。

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(上記は『日本自然保護協会』ホームページより引用。)

 

 

 

 

 

 

ここで面白いのが、近畿地方や四国の一部では「白味噌」の味付けが主流なこと。

 

 

 

 

 

また、山陰地方では「小豆(あずき)」を使った「お雑煮」が多いことです。

 

 

 

 

 

山陰地方には『日本』で最も重要で格式の高い『神社』のひとつ、『出雲大社』があります。

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(上記は『出雲大社』より引用。)

 

 

 

そして、『出雲大社』では旧暦の10月は「神在月」と呼ばれ、全国各地の『八百万の神』が集まり、『神在祭』という神事が執り行なわれています。

 

 

 

 

この時に『神饌(しんせん)』として、お供えされているのが、「神在餅(じんざいもち)」になります。

 

 

 

 

 

これが訛って、「ぜんざい」と「京都」に伝わったとされているんです。

 

 

 

 

 

また『正月』に飾る「鏡餅」は『年神様』が宿るとされていますが、この神様は『素戔嗚(スサノオ)』子供の『大年神』であり、『出雲大社』の主祭神である『大国主大神』とは、義理の兄という関係性になります。

 

 

 

 

やはり、『正月』などの『ハレの日』にはなぜか『国津神スサノオ系)』が表立って祀られていることが多いんですね。

 

 

 

 

 

旧暦10月に行われる『神在祭』とは、新暦(現在の暦)に直すと、11月15日。

 

 

 

 

 

 

そして、11月15日とは『七五三』という、子供にとっての『門出の日=ハレの日』になります。

 

 

 

 

 

 

また、『正月』に飾る『門松』は『年神様』を家に迎える目印ともなっていたり、『七福神』の『大黒天様』と『恵比寿様』はそれぞれ、『大国主大神』とその子供である『事代主神(ことしろぬしのかみ)』となっています。

 

 

 

 

 

 

これだけ見ても、如何に『出雲大社』が重要でさらに『スサノオ系』を敬ってきていたかが分かりますね。

 

 

 

 

 

それが、そうでもしないと行けなかったかのように…。

 

 

 

 

 

 

話は大分ズレてしまいましたが、他にもその土地土地で漁れる物を「お雑煮」の味付けや具材としています。

 

 

 

 

 

例えば、「福岡県」などでは「焼きアゴ(ハタハタ)」を使ったり、東北地方や「新潟県」などでは「鮭」や「いくら(筋子)」を入れたりと多種多様となっています。

 

 

 

 

また、『餅』の形に関しても、『日本』の東と西では異なった文化があり、「東は角餅、西は丸餅」となっているのが主流です。

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(上記は『日本自然保護協会』ホームページより引用。)

 

 

 

 

 

これは、もともと全国的に「丸餅」の方が主流でしたが、『江戸時代』に入り、東側の『江戸(現在の「東京都」)に人が集中したため、手間を省くために、伸ばした「餅」を切って、そのまま提供した方が量産出来るからとなっています。

 

 

 

 

 

せっかちな『江戸っ子』ならではといったところですね。

 

 

 

 

 

ちなみに私の実家では、「醤油ベース」の味付けに焼いた「餅」とその上に「筋子」を好きなだけ入れて食べるのが常識でしたが、妻もほぼ同じような食べ方だったおかげで、ストレス無く「お雑煮」を毎年食べることが出来ます。

 

 

 

 

 

配偶者やパートナーによっては、慣れ親しんできた味付けと多いに異なり、どちらかに合わせなければいけないなど、それそれで大変ですが、逆に羨ましい限りでもありますね。

 

 

 

 

 

さて、「餅」に関してこの時期に注意しなければ行けないことがあります。

 

 

 

 

 

それは、「高齢者の窒息事故」。

 

 

 

 

 

東京消防庁』のデータによると、「餅」による事故で緊急搬送された人々の多くが、高齢者になると分かっており、年代別にいうと65歳くらいから徐々に増加傾向にあり、80代前半が一番多くなっています。

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(上記は『消費者庁』ホームページより引用。)

 

 

 

 

 

また、1年間に300人以上が「餅」を喉に詰まらせて亡くなってしまっていますが、その43%が1月に集中しています。

 

 

 

 

次いで12月に多くなっていますので、『年末年始』を迎えようしているこの時期にこそ、注意すべきなんですね。

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(上記は『消費者庁』ホームページより引用。)

 

 

 

 

 

このような事故が起きないように『消費者庁』は5つの予防ポイントをあげています。

 

①「餅」は小さく切って、食べやすい大きさにして下さい。

 

 

 

②お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べましょう。

 

 

 

③一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。

 

 

④ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。

 

 

 

⑤高齢者が「餅」を食べる際は、周りの方も食事の様子によく注意を払い、見守りましょう。

 

 

 

 

となっています。

 

 

 

 

これから楽しい『年末年始』。

 

 

 

 

 

 

このような事故に遭わずに、楽しく笑いながら、『新年』を迎えたいですね!