世の中にはさまざまな食べ物や物があり、それらの組み合わせの中で私たちは生活してます。
そんな中で、『日本人』の死因の第一は「癌(ガン)」になっています。
2人に1人は一生のうちに一度は発症すると言われている「ガン」ですが、そう聞くとすごく身近な病気というのに感じてしまいませんか?
実際、私の周りにも「ガン」で亡くなってしまった方が何人かいますが、他の病気に比べるとやはり、その発症率が高いというのが分かります。
そして「ガン」が原因での死亡率を見てみるとやはり、40代から徐々に増加していき、60代になると、その率が一気に上がる傾向にあるようです。
(上記は『国立がん研究センター ガン情報サービス 』 最新がん統計 2021年2月10日発表 より引用。)
このグラフを見てみると分かるように、57歳前後を境にして、男女の比率も男性の方が一気に上がっていることも分かります。
その要因のひとつとしては、タバコの喫煙率になります。
上のグラフを見ても分かるように、2018年(平成30年)で喫煙者数が一番高い数値が40〜49歳男性になっています。
次いで、50〜59歳男性・30〜39歳男性となっており、女性よりも明らかに喫煙率が高いと言うのが、分かりますね。
では、なぜこんなに男女比で差が生じるかと言うと、ひとつには女性の「妊娠・出産・授乳」となります。
周りでも、これを期に禁煙をしたと言う方は多くいらっしゃるのでは無いかと思われますが、この因果関係から見てみても、やはり禁煙というのは、「ガン」を発症率を下げると、データ上でもなっているんですね。
まあ、これは昔から言われていたことだから、別に驚きではないという方。
もうひとつ、喫煙と同じくらい「ガン」のリスクが高まるというものがあったんです。
しかも、食品で。
特に食品ということで、「大腸ガン」のリスクが高まるという研究結果になりますが、実は『日本人』の死亡数が高い場所(部位)の中で、「肺」の次に高いのが「大腸」なんです。
では、その食品とか一体なにか。
それが、「ハム・ベーコンなどの加工肉」と「赤身肉(豚や牛など)」だったんです。
この驚きの研究結果ですが、『国際がん研究機関(IARC)』が2015年に「加工肉」を「確定的」な「ガン」の原因と発表しています。
なかでも、「ベーコン」は「ガン」の原因となるカテゴリの中で、タバコと同じ分類に属することとなったんです。
朝食に「パン」と一緒に「ベーコンエッグ」を食べているという方や、お子さんに「ウィンナー」や「ソーセージ」を毎朝あげているという方は、なるべくお控え下さい。
(上記は『S&B エスビー食品株式会社』ホームページより引用。)
また、「赤身肉(豚・牛など)」に関しても、「ガン」の原因となるのが「ほぼ確定的」であるという分類になっており、2018年の研究結果では、1日当たりの消費量が「加工肉」だと50g・「赤身肉」だと100g増えるごとに、「大腸ガン」のリスクが高くなると判明しました。
その原因は
①、「ヘム」と言う「赤身肉」に多く含まれている赤い色素。
②、「加工肉」の鮮度を維持するためと、腐ることを防ぐ目的のために使われている「硝酸塩」と「亜硝酸塩」。
③、肉を高温調理するときに発生する「複素環式アミン」と「多環式アミン」。
これら3種類の化学物質が、「大腸」にダメージを与えている可能性があり、このダメージが長年蓄積されると、リスクが高まるとなっています。
ただ、これらをゼロにするって訳にはいきませんよね。
特に「赤身肉」なんかは、脂肪分も少なくヘルシーだし、毎日食べている方が多いと思います。
『イギリス』政府のガイドラインでは、1日の「加工肉」・「赤身肉」の摂取量を70gまでが適正だと伝えています。
また、『厚生労働省』が2021年1月14日に公表した、『国民健康・栄養調査』によると平成30年の1人当たりの1日肉摂取量は105gとなっています。
単純にあと、35g減らすと良いということですよね。
理想的な摂取量を70gまでとしているのが『イギリス』なので、しっかりとした比較対象とは行きませんが、35gというのは、「薄切りハム」4枚分に相当します。
このくらいなら、毎日の食生活ででも、抑えられそうですよね。
ただ、これはあくまでも「大腸ガン」のリスクを高めるという研究結果です。
これを全てやめてしまうことによって、また違う病気のリスクが高まってしまいます。
要するに、過度な摂取を控えて、しっかりとした「食生活」をするという事が大事なんです。
毎日何gまでなんかを気にして生活をしていたら、それこそストレスでやられてしまいますからね。
そして、ここで一番はやっぱりタバコはヤバイって事です。
「おうち時間」が増えたのが当たり前になっているいま、生活習慣を見直し、心掛けることが一番大事ということなんですね!