『令和3年(2021年)』を迎え、初詣への参拝、その後は家族一同で集まり豪華な「御節(おせち)」などを食しながら、御神酒(おみき)を頂くなんて方も多いのではないでしょうか。
家族一同で集まり、子供たちは「お年玉」を貰い大いに喜ぶ様子をみて毎年、大人も子供も笑顔になり、大人はさらにお酒がすすみ家中に笑い声が鳴り響くなんていう光景が目に浮かびますね。
『お正月』は毎年、『年神様』を迎え入れてその年も良いであるようにと願うものですが、実はこの「笑顔や笑い声」を聞いて『年神様』がやってくるとも言われています。
「おっ、ここの家は楽しそうだな!」と楽しいところには顔を出してくれ、さらに幸せを与えてくれるんです。
そんな『年神様』の訪問の目印となるのが『門松』。
その『年神様』へのお供え物が『鏡餅』なんです。
また、『七福神』でも有名な『大黒天』はあの『国譲り』で有名な『オオクニヌシ』。
その『オオクニヌシ』の息子の『事代主(コトシロヌシ)』が『恵比寿』なんですね。
さらに、『アマテラス』と『スサノオ』の誓約の時に『スサノオ』の剣を『アマテラス』が噛み砕いて、噴き出したときの息の霧でうまれたのが『宗像三女神』であり、その三女である『市寸島比売(イチキシマヒメ)』が『弁財天』になるんです。
そして、その次女の『多岐都比売(タギツヒメ)』が『年神様』の母です。
余談ですが、この誓約は『スサノオ』も『アマテラス』のつけていた勾玉を噛み砕いており、その噴き出した息の霧でうまれた神様が2代目の『雨忍穂耳尊(アメノオシホミミ)』。
その子が『天孫降臨』でも有名な『瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)』であり、その孫が初代天皇『神武天皇』になっていくんです。
話は戻りまして、「めでたい(鯛)」という語呂合わせから縁起物として、「鯛」がよく食べられます。
『恵比寿さん』も持っている魚が「鯛」なので、さらに縁起物となっていますが、その中でも「鯛の鯛」、もしくは「鯛中鯛(たいちゅうたい)」というのをご存知でしょうか?
これは、「鯛」の頭らへんにある骨のことですが、その形が「鯛」に似ていること・めでたい(鯛)の中にさらにめでたい(鯛)形として、江戸時代から縁起物と喜ばれているんです。
他にも、『御節』にはそれぞれ縁起物として意味がありますが、正直なところ現代では『クリスマス』から『正月』まで一貫しての休みという人も多いと思います。
そんな時に『三日とろろ』と言って、1月3日に「とろろ」を食べる風習があるのをご存知でしょうか?
特に、東北・関東・信越地方などで、正月料理やお酒で疲れている胃を休めるために消化の良い「とろろ汁」や「とろろ飯」といったものを食べる風習です。
私の母の実家が「青森県」なのですが、毎年送ってくるので、年を取ってきているせいか、それをすって「とろろ飯」にして食べるのがここ1〜2年の定番となりつつあります。
今年は、特に外に出るのにも気を使っての『お正月』なので、余計に「寝正月」となっているので、こうした食べ物でからだを休めたいですね。
『正月 三が日』もあと1日で終わってしまいますが、皆さんも楽しい『お正月』をどうかお過ごし下さい。