さて、今回はこの題名にもある『トーマス・ブレーク・グラバー』についてお伝えしたいと思います。
彼はイギリス(スコットランド)出身で『ジャーディン・マセソン商会』という、貿易会社に入社し2年後に、長崎にこの『ジャーディン・マセソン商会』の代理店で『グラバー商会』を設立しました。
この『グラバー商会』がのちに討幕派や幕府など関係なく武器や弾薬などを売り、莫大な利益をもらします。
また、この時に「亀山社中」の坂本龍馬とも取引をしており、薩摩藩名義で長州藩が軍艦など武器を購入し、『薩長同盟』を成立させ、その後薩摩と長州を中心とする明治維新へと移っていくのです。
そして、この時に「グラバー」に関わった人がすごいと言うこと。
まず「亀山社中」では、坂本龍馬やのちに日本の不平等条約を改正させた陸奥宗光など。
この陸奥宗光が不平等条約を改正させるための資金を援助したのが、フランスの大財閥。
『ロスチャイルド家』
出ましたね。
この名前。
そして、グラバー本人も実は世界最古の秘密結社に属していたと言う説もあるのです。
その秘密結社と言うのが、
『フリーメイソン』
実際に長崎県の観光名所のひとつでもある『グラバー園・邸』には、上記のマークが記されいます。
ただ、実際は長崎市から贈呈されたそうですが、それでも何かしら繋がっていないと贈呈されないような気がしますね。
さて、話は戻しましてグラバーに関わった人。
龍馬との繋がりでは、なんと言っても土佐藩出身の「岩崎弥太郎」です。
この岩崎弥太郎と言う人物は言わずと知れた「三菱財閥」の初代統帥になりますが、龍馬の立ち上げた日本初の株式会社の「亀山社中」が「海援隊」と名前を変えたあたりから、土佐藩とも深く関わり、そのときに事業監督者などの役職についていました。
のちに、新政府(特に土佐藩出身の後藤象二郎)などの力を得て「三菱商会」を設立。
そして、現在でも世界に誇る「三菱グループ」になっていくのです。
またこの「三菱」のマークは、土佐藩主である「山内家」の「土佐柏」と岩崎家の「重ね三段菱」を足したものになっています。
さて、この岩崎弥太郎とグラバーが共同で立ち上げたのが日本でも有数のビール会社。
『キリンビール』です。
麒麟の見た目が顔は「龍」、胴体は「馬」のような外見をしており、龍+馬=「龍馬」になることから、この名前がつけられたと言う説があります。
さらに面白いことに、今年2020年に放送しているNHK大河ドラマの題名が『麒麟がくる』。
このドラマの主人公は「明智光秀」ですが、光秀が居城としていたのが滋賀県にある「坂本城」です。
そして、龍馬の先祖はここから土佐に流れついて、商いをはじめたと言う説もあるのです。
さらに、明智光秀=天海上人と言う説があり、天海上人が徳川幕府のブレーンとして江戸時代の礎を築いていきました。
また、龍馬の4代前より坂本家は土佐藩の郷士に認められました。
この郷士と言うのは「長曽我部家」の末裔・また家臣たちの子孫であり、『関ヶ原の戦い』では西軍(豊臣側)についた方です。
特に毛利家にいたっては、『関ヶ原の戦い』の西軍の総大将を任せられるくらい、信用度の高いものでした。
さて、話はちょっとだけズレますが『キリンビール』のロゴマークに「キ」・「リ」・「ン」という文字が描かれているのをご存知でしょうか?
よーく見てみるとちゃんと描かれていますので、是非探してみて下さい。
今回はグラバーと三菱、そして龍馬との繋がりについてお伝えしてきましたが、実はずっと前から言いたいことだったので、ようやく言えて何かスッキリしました。
次回ももう少しだけグラバーと明治維新後に活躍した人物との関わりについてお伝えしたいと思いますので、お楽しみに!