「カレーライス」と言えば、誰もが知ってるもはや『日本』の国民食のひとつとも言える食べ物です。
我が家でも、ほぼ毎週のように食卓出てきては子どもたちが喜んで食べてくれる、「神食」となっていますが、大人の私たちにとっては我慢となっていた「カレーライス」。
と言うのも、我が家の「カレーライス」、子供の口に合わせていたので、大人の口には全く合わないんですね。
特に我が家ではまだ、乳児クラスの年齢の子に合わせているので、何を継ぎ足しても大人にとっては地獄のような味でした。
ただ、それも先日「2色鍋」用の鍋を購入したので解消され、いまでは子供用・大人用で分けることが出来、満足している今日この頃でございます。
さて、「カレー」と言えば『インド』と言うイメージですが、実はこの「カレー」、我が国にはどこの国から伝わったかご存知でしょうか?
その国とは「日の沈まない国」と称され当時、世界最強の国『大英帝国』。
そう、『イギリス』なんです。
『インド』はかつて『イギリス』の植民地でした。
『東インド会社』と聞けば、ピン!と来る方もいらっしゃるかもしれませんね。
この時にさまざまな「香辛料」とともに、『イギリス』に伝わった「カレー」。
これが、『明治時代』に入り『イギリス』から『日本』に伝わってきたんですね。
そして、「西洋風」の味付けにより「小麦粉」を中に入れることによって、『インド』の「カレー」とはひと味違う、とろみのついた「カレー」が誕生しました。
余談ですが、『東インド会社』の後身の会社が、現在の『ジャーディン・マセソン商会』。
その『日本支部』が「長崎」にあった『グラバー商会』。
(↑上記は『世界遺産 グラバー邸』から引用)
そして、『グラバー』から武器を購入し『薩摩藩』や『長州藩』にそれを売っていたのがあの『坂本龍馬』。
そして、『グラバー』はあの秘密結社『フリーメイソン』のメンバーであり、『ジャーディン・マセソン商会』の創始者一族は『ロスチャイルド家』と親戚関係を結んでいます。
さらに、『日米修好通好条約』以降、「横浜」に『ジャーディン・マセソン商会』は支店をおき、そこの支店長となったのが、『吉田茂』元首相の養父。
『吉田茂』の孫は『麻生太郎』元首相で、高祖父は明治の「三英傑」のひとり、『大久保利通』になっています。
色々と繋がってきましたね!
話は戻しまして、「明治時代」に入り『イギリス』から伝わった「カレー」を陸軍将校を育成する学校の給食に採用され、のちに海軍にも広まっていきます。
特に海軍は船の中での作業が多いために、一度出航してしまうと、外からの食材がなかなか手に入りずらくなる為、一度にたくさんの栄養素を摂取できる「カレーライス」が好まれるようになりました。
そのうちに海軍で最も重要な拠点であった「横須賀」海軍にも取り入れられ、「海軍=カレーライス」となっていき、現在ではご当地グルメとして有名になった「よこすか海軍カレー」が誕生したのです。
ちなみに「よこすか海軍カレー」は「カレーライス」・「サラダ」・「牛乳」が基本となっている栄養バランスの取れたセットになっています。
また、「海上自衛隊(海自)」の金曜日は「カレーライス」と言うイメージがあると思いますが、これは「週休2日制」になった戦後のことで、それまでは毎週土曜日が「カレーライス」だったという方が多かったようです。
こうして、「海自=カレーライス」と言うイメージがつきますが、他の自衛隊には無いのかと言うと、実は近年いろいろな試行錯誤をして、イメージアップに繋げようとする働きがあります。
例えば、「航空自衛隊(空自)」では全体でより上を目指すという意味を込めて「空上げ(からあげ)」が各基地ごとに創作メニューとしてあり、レシピを紹介しています。
(上記は「航空自衛隊」ホームページより引用。)
また、「陸上自衛隊(陸自)」では2021年2月19日から「陸自飯グランプリ」と題して、各基地のイチオシメニューのレシピを公開し、インターネット上での投票により、ナンバーワンを決める総選挙を開催しています。
部門は「ラーメン」「丼物」「肉料理」「ご当地」の4部門からで、合計370種類がエントリーしています。
毎日1食ずつ、作っても1年以上かかってしまいますね。
と、「カレーライス」以外にも自衛隊が食を通してアピールしている『日本』。
特に「おうち時間」が長くなっている昨今、自宅での料理をする方が増えてきています。
食を通し、家族や仲間・地域との絆を増やして行くことが、これから先なにか「有事」が起きた際にも役立つ事が出来るのではないでしょうか?
そして、それこそが古代から国交の少なかった島国『日本』にうまれた我々『日本人』の強さでもあるのです。
ちなみに、先日お隣さんから頂いた「スルメイカ」で作った「肝和え」。