7月に入り、まだ梅雨が明けていないというのに、各地で襲う猛暑。
これからの時期で一番気をつけなければいけないのが『熱中症』です。
一昔前までは『熱中症』になる事自体をバカにしていた時代でしたが、今ではその考えは全くの嘘で、下手をすると『命』に関わるような重大な症状なんです。
例えで言うならば、生卵があるとします。
これを沸騰しているお湯に入れて数分すると、生卵はゆで卵となり、もう二度と生卵には戻らないですよね?
これが人間の体内にある臓器も同じ現象に陥るのが『熱中症』なんです。
脳や心臓・胃や肝臓、肺などがゆで卵のように固まってしまったらどうなると思いますか?
その働きが停止し、重度の後遺症や最悪の場合、『死』に至るということが容易に想像できると思います。
だからこそ、細心の注意を払って気をつけなければいけないのです。
中でも一番大事なのが、『水分補給』。
特に日中の気温が35℃を超えた時の1日の水分量は3000mlが望ましいと言われています。
ただ、そのまま水やスポーツドリンクなどで3000mlを飲むのは、意識していないと中々難しいですし、下手したら『水中毒』になる可能性もあります。
そこで飲み物以外で、『水分量』を補ってくれるのが『食事』。
『食事』と飲み物で1日3000mlに達すればよいのです。
中でもにオススメなのが、『日本人』の日常的にある『和食』を朝食で取り入れること。
『栄養素』はもちろんのこと、実は『水分補給』としても役立っているんですよ!
まず主食であるご飯は1膳150gであれば、60%の90gの水分量となります。
そして、定番の豆腐とわかめの味噌汁は、1人前で209gとしたら水分量は192.2g。
主菜である焼き鮭は1切れが80gだと52.8gの水分量。
卵焼きは、卵2個を使用した場合、156gの水分量が取れます。
さらに納豆は100g当たりに60gの水分量なので、1パック50gだとすると、30gの水分量を摂ることが出来ます。
付け合わせのほうれん草のおひたしは小鉢1杯が61.8gだと55.6gの水分量、糠漬けは1枚辺り8gだとしたら計48gなので、水分量は41.2gになります。
これを全て足すと、1食でなんと617.8gの水分量とそれぞれの栄養素を摂取することができるのです!
さらに面白いのが一般的な『カレーライス』の量は、レトルトだと200g前後、プラスご飯が200g〜300g程度なので、計500gに換算すると、水分量は370gとなります。
まぁ、実際にはレトルトカレー、1袋だと足らないんですけどね…。
仮に2袋分使うと水分量は528gとなります。
暑さの非常に強い『インド』などで主食として食べられるのは、強い香辛料で汗をかいて体温の上昇を抑えるのはもちろん、水分もちゃんとこれで補給していたという、理に適った食べ物だったんですね!
さて、仮に朝食に『和食』,昼食に『カレーライス』にした場合、1日の推奨水分摂取量は残り、たったの約345g。
ちなみに豆腐はその90%が水分で出来ており、一般的に販売されているパックの豆腐は1パックで300g。
ということは、水分量は270gとなります。
また、茹でた枝豆は100g当たり72gの水分量があるので、あと残り約12gを何かしらで補えば、たったこれだけで1日の食事からの推奨水分量に到達するのです。
豆腐を冷や奴にして、キムチをトッピングなんてしたらもう間違いないですね!
このようにちゃんと朝食を食べるだけで簡単に越えられる1500gの水分量。
これからの時期、食べるのも面倒な季節となりますが、栄養素と水分補給のためにも必ず食事はしっかりとしましょう!
『熱中症』にならないためにも!