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『世界最古の国』日本

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お盆

今年もお盆休みと入り、皆さんはどうお過ごしでしょうか?

 

 

 

 

今年は前代未聞のお盆となり、通年なら毎年帰省している方や旅行に出かけている方が多いと思いますが、今年はなかなかそうも行かないと言うのが、現状だと思います。

 

 

 

 

 

私自身も、通年であれば両親の実家に帰省して祖父母にひ孫の顔を見せに行くと同時に、地元の祭りに参加しているのですが、今年はそういうわけにもいかない状況です。

 

 

 

 

 

さて、2020年のお盆は8月13日から16日になりまして、この期間のあいだに行われる行事で一般的には父・母の先祖を供養するとともに、感謝の意味を込めて、御供物をします。

 

 

 

 

 

その、御供物を置く容器をお盆を使っていたところから、文字通り『お盆』と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

 

また、日本の『お盆』の風習として『精霊馬(しょうろううま)』『精霊牛(しょうろううし)』と言うものがあります。

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これは夏に旬の野菜を利用して、きゅうりを「馬」に、なすを「牛」に見立て作ったものになります。

 

 

 

 

 

なぜ、この2種類の野菜かというと、やはり夏野菜なので、比較的手に入りやすかったこと。

 

 

 

 

また、きゅうりは長く細いので「馬」に見立てて、「御先祖様が一刻も早く帰って来てもらいたい」と。

なすは反対に丸く太っているので、それを「牛」に見立て「帰りは景色などを楽しみながら、ゆっくりと帰ってほしい」と、願いが込められています。

 

 

 

 

 

そして、沖縄ではさとうきびを杖に見立てたりと各地域によってその様子も違うのも、面白いところです。

 

 

 

 

さて、夏の風物詩でもある『隅田川の花火大会』などの花火大会、そして『盆踊り』も実は『お盆』と関係があるんです。

 

 

 

 

 

特に『盆踊り』はその文字からも想像がつくでしょうが、平安時代踊念仏と民間習俗が習合していき、そのうちに祖先など死者の供養・精霊を迎えるなどの行事と結びついて、室町時代あたりには各地域で定着していきました。

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また、『隅田川の花火大会』も8代将軍・吉宗のときに「享保の大飢饉」ででコレラによる死者の慰霊と悪疫退散などのために始まったと伝承されています。

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とは、言ってもこれは明治中期から昭和初期にかけて、花火業者の広告目的から慰霊や悪疫退散に話がすり替わっていった作り話になります。

 

 

 

 

そして、この花火業者の広告目的と言うのが、江戸当時、「たまやー」「かぎやー」と言う掛け声で有名で、お互いの腕を競いあっていた、「玉屋」と「鍵屋」になります。

 

 

 

 

 

しかし、のちに「玉屋」が幕末に入り火事を起こしたために廃業。

一方の「鍵屋」は日本で最古の花火業者として今も現存しているのです。

 

 

 

 

その他にも精霊流しや、京都で「大文字の送り火」で有名な「五山の送り火」があります。

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この送り火は精霊(死者の霊)をあの世に送り帰す上がり火となっていて、これもお盆の最後の日の風物詩となっています。

 

 

 

 

今年は、日本全国でこのようなイベントも縮小や中止になってしまっていますが、是非来年以降はまた歴史ある風物詩を目にしてみたいものです。