現在、『U-NEXT』で放送されている『 ちるらん 新撰組鎮魂歌』。
幕末の動乱期に『新撰組』を中心として制作されている実写ドラマです。
中でも話題となったのが、『新撰組』を預かりとした『会津藩』当主『松平容保』を『嵐』の松本潤さん。
『新撰組』の『鬼の副長』を山田裕貴さんが演じており、3年前の『どうする、家康』でも主従関係となっていた事で、歴史好き・そうで無い人でも見やすい作品となっています。
そんな松本潤さんが演じる『松平容保』が初め登場するシーンで、「何故、会津が京都守護職を引き受けたか。それは、おれが松平容保だからだ!」と言う場面があります。
この『京都守護職』って一体何?
と思う人も多いかもしれません。
簡単に言えば、幕末と言う『尊皇攘夷』派など過激な志士たちが集まる京都の治安を護る為に、新しく設立された新職です。
その本陣を置いた場所が、『浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺』

【出典:『洛陽三十三所観音霊場』公式サイトより。
https://rakuyo33.jp/kinkaikomyoji/
2026年5月28日利用。』
元々江戸幕府は、『京都所司代』・『京都町奉行』が京都の治安警護を担当していました。
ただ、いわゆる『ペリー来航(黒船来航)』以来、江戸幕府の権威は低下。

①.政権を『朝廷』に返し、外国人を追い払え!と言う思想の『尊皇攘夷』派。
②.『朝廷』と『幕府』が力を合わせて政治を行おうとする『公武合体』派。
この2つの思想が二分していたのです。
『尊皇攘夷』の中心は→長州藩・土佐藩(武市半平太など郷士を中心とした『土佐勤王党』)など。
『公武合体』の中心は→幕府・薩摩藩・福井藩など。
そんな二分化している中で、特に『尊皇攘夷派』の志をもった不逞志士は「天誅!」と称して、『公武合体派』を暗殺しまくります。
そこを取り締まる役目が『京都守護職』と言う職なんです。
では一体、何故『会津藩』が選ばれたのか?
それは初代藩主の『保科正之』が定めた「会津家訓十五箇条」の第一条に、
「大君の義、一心大切に忠勤を存すべく、列国の例を以て自ら処るべからず、若し二心を懐かば、則ち我が子孫にあらず、面々決して従うべからず」
とあるからです。
現代語訳をすると、
「 将軍(君主)に対しては、一心に忠義を尽くしなさい。
他の藩のやり方を基準にして自分たちを律してはならない。
もし少しでも二心(裏切る心)を抱くような者があれば、私の子孫ではない。
決してそのような者の言うことには従ってはいけない。」
となります。
この「会津家訓」第一条のおかげ(せい)で『京都守護職』に選ばれた『会津藩』。
本陣は京都市内を一望出来る、『金戒光明寺』に置かれました。

この寺院は麓(市街地)から約75m、文殊塔付近では約96mと小高い場所。
ここから常に薩摩や長州の様子を伺っていたんですね!
その後、『大政奉還』・『王政復古の大号令』によって約6年間の期間を得て廃止。
新政府が『朝敵』として挙げたのが第一に最後の将軍『徳川慶喜』、第二に『松平容保』となり、『会津藩』は『白虎隊』など悲劇な道を歩むこととなります。
そんな悲劇を辿った『松平容保』の子孫が現在の『徳川宗家』を担っています。
ちなみに、現在の京都駅からスタートして、『金戒光明寺』や『壬生寺』、『旧薩摩藩邸』、『旧長州藩邸』、『旧土佐藩邸』を廻ると、約7〜8時間のコースとなります。
是非、京都に行った際は参考にしてみて下さいね!