2024年の一年間の世相を反映し、その年を象徴する食の一品を選ぶ、『ぐるなび』が主催の『今年の一皿』が2024年12月3日に発表されました。
『今年の一皿』の大賞に選ばれたのはなんと、「うなぎ」。
【出典:『2024 今年の一皿』公式ホームページより。
https://gri.gnavi.co.jp/dishoftheyear/2024/
2024年12月5日利用。】
選定理由は、まず第一に各企業の調理技術(加工技術)の圧倒的な向上によって、以前ならば専門店でしか食べられなかったような、高級食材がチェーン店やコンビニ、スーパーなどでも手軽に手にする事が出来るようになったこと。
次に完全養殖の技術が安定したことによって漁獲量が増えたことで、より手頃な値段で購入する事が可能になったこと。
さらに、海外からの『インバウンド効果』で、「蒲焼き」など『日本』発祥である伝統的な食べ方が世界に向けて発信する起点の年になったことです。
『土用の丑の日』や『ハレの日』など、ここぞという時にしか中々手の出なかった「うなぎ」が『今年の一皿』の大賞を獲るなんて、なんか嬉しいですね。
ちなみに『ハレの日』とは、お祝い事や行事など、「非日常」を指すことばで、お正月のおせち料理や誕生日のケーキなどは『ハレの日の食事』と言います。
『ハレの日』と相対することばには『ケの日』と呼ばれており、こっちは「日常」を指しています。
普段の生活をする上で「穢れ」が少しずつ付いていくという『日本』独自の文化から発祥した考えで、その「穢れ」を落とすために、神社では6月30日の『夏の大祓』と、12月31日の『年越の大祓』が神事として行われているんですよ!
話は戻しまして、今年の大賞に選ばれた「うなぎ」。
実は、「蒲焼き」や「白焼き」のように身だけを炭火で焼いて食べるというのが一般的ですが、他にもたくさんの部位が食べられるというのをご存知だったでしょうか?
最近では、スーパーでも「うなぎの肝焼き」は良く見かけるようになりましたが、他にも、背の部分の肉で脂の乗っている「くりから」。
中骨からそぎ取った肉で、さっぱり味の「白ばら」。
あばら骨からそぎ取り、1本に30匹分も使う「ばら」。
腹の部分、皮つきなので食感がよい「串巻き」。
ニラとの相性がよくジューシーな口あたりの「ひれ」。
生をそのまま焼くので皮がバリッとする「短尺」。
それから頭部を使う「かぶと」。
肝臓のみを使う「レバー」など。
ちなみに「肝焼き」は内臓全体を使うようで、1本で4〜5匹分のうなぎを使うそうです。
骨は油で揚げて食べれるようですよ。
とこのように、捨てる所が殆どないうなぎ。
こんな食べ方があるなんて知りませんでしたね。
また、『インバウンド賞』は「プレミアムラーメン」。
食材に付加価値をつけて、いわゆる「1000円の壁」を取っ払った、高級志向のラーメンですが、その値段はなんと4000円を超えるものもあるのだとか…。
でも、海外ではラーメン一杯で普通にそのくらいの値段はするので、むしろ我々『日本人』は経営者の企業努力によって、あんだけ安く食べる事が出来ているという事に気づかされます。
と、このように今年の世相を反映した『今年の一皿』。
年末年始に向けて、是非一度、食してみてはいかがでしょうか?
最後に、『ぐるなび』が提携している『ミシュラン』はレストランに星を付けて付加価値を持つ有名な『ミシュラン・ガイドブック』です。
でも、この企業は元々は「タイヤメーカー」。
【出典『ミシュラン』公式ホームページより。
https://www.michelin.co.jp/auto/cars-suvs-vans-tyres
2024年12月5日利用。】
タイヤの売り上げを伸ばす為に、レストランを紹介するガイドブックを配布し、その店に訪れるように仕向けたのだと。
だから、星に選ばれたレストランのそのほとんどが駐車場があるんですね!
という事は、来年就任する「トランプ大統領」の陣営に入った「イーロン・マスク」が推し進める『EV車』。
これを充電出来る場所の駐車場があるレストランが次の星付きレストランになるのかな?
もし、そうなったらこれが経済の闇ですね!