『日本人』がこよなく愛してるものと言えば、カレー・ラーメンなどとありますが、中でもおかずやおつまみのお供、両者に適している料理というのが餃子。
【出典:『味の素冷凍食品株式会社』より。】
そんな『日本人』が大好きな餃子を巡って、先日『Twitter』で、あるユーザーさんが、『味の素冷凍食品』の冷凍餃子を調理に失敗したことを報告し、それに対しての『味の素冷凍食品』の公式Twitterの反応が話題になっています。
その内容は、「調理した餃子の皮がフライパンにくっつき、焦げ付いてしまった。」と投稿。
それに対して、『味の素冷凍食品』は、
「突然のご連絡を申し訳ありません。フライパンで弊社のギョーザを焼いたところ、張り付いてしまったとのツイートを拝見いたしました。弊社は、誰でも失敗なく、羽根つきギョーザが焼き上がる感動をお届けすることを目指しております。」
「大変勝手なお願いでご面倒おかけいたしますが、このたび調理にご使用いただきましたフライパンを、着払いにてご提供いただけないでしょうか?焦げ付いてしまうフライパンの状態を確認させていただき、研究・開発に活用させていただきたく考えております。」
と、製品の研究・開発目的のため、調理に使ったフライパンを回収したいと打診をしたのです。
失敗せずに、いかに誰でも手軽に料理が出来るか、そして美味しい物を提供出来るかを信念に探究・追究し続けている『経営努力』が分かった一連の騒動となりました。
そんな『日本人』が愛してやまない餃子ですが、餃子と言って思い浮かべるのはなんと言っても、ご当地餃子でしょう。
そのご当地餃子の中で、2大巨塔と言えば『宇都宮餃子』と『浜松餃子』。
『宇都宮餃子』の最大の特徴は、ひき肉やニンニクの量を抑えて、白菜やニラなど野菜たっぷりなさっぱりとしたヘルシーな味わいとなっていることです。
だから、大人から子供までいくらでもパクパクいけちゃうのが特徴的なんですね。
その食べ方も特徴的で、最初の1個目はそのまま食べて、次はお酢だけ。
お酢だけで食べる『宇都宮餃子』はさっぱりとして、お酢の酸味で食欲をそそる味わいとなります。
3個目は『栃木県』ではすでに王道の食べ方であるお酢と胡椒。
お酢の酸味と胡椒のピリッとした味わいは、テレビなどでも紹介され話題となりましたが、今では定番化。
それが『栃木県』ではすでに一般化されていたと言うのは、まさにご当地ならではの食べ方ですよね。
4個目はお酢・醤油・ラー油のいわゆる超定番中の定番の食べ方。
これは、もう何も言わなくても旨いと言うのが分かりますね。
こうしていくつもの味変があるからこそ、飽きが来なく食べ続けることが出来るんですね。
さて、『宇都宮餃子』と肩を並べる双璧のもうひとつ、『浜松餃子』。
『浜松餃子』の最大の特徴といえば、なんと言っても皿の真ん中に茹でたもやしがてんこ盛りに添えられていることです。
さっぱりしたもやしがあることによって、脂っこい餃子を中和させ、こちらも何個でも食べる事が出来ちゃうんですよね。
そんな『浜松餃子』のもう一つの特徴は、なんと言ってもたっぷりのキャベツと玉ねぎ、そして豚肉が入ってることです。
実際に、『宇都宮餃子』よりも『浜松餃子』の方が肉の比率も多いんですよ。
そして、ここで『宇都宮餃子』・『浜松餃子』ともに共通する点があります。
それは、共に豚肉・野菜が『地場生産』だと言うこと。
『宇都宮』ではニラが国内生産量第一位だし、『浜松』はキャベツが豊富に作られており、お隣の県の『愛知県』はキャベツが国内生産量第一位です。
『浜松餃子』に至っては、「まず『浜松』で作られている餃子であること。そして製造者が『浜松』に3年以上在住していること。」の条件を定義に名乗れるものなのです。
だから新規参入は大変で、地元民による地元民の為の『ソウルフード』であり、それを守り続けているんですね。
それからもう一つの共通点。
それが『徳川家康』。
『宇都宮』にある『宇都宮二荒山神社』の『主祭神』は武勇の神様であるために戦勝祈願をし、『徳川家康』は数々のものを寄進しています。
そして、同じ名の『日光二荒山神社』の隣に、自らの意志で霊廟を建てるように伝えています。
その霊廟というのは、ご存知『日光東照宮』。
ちなみにこの『二荒(ふたあら)』を音読みした「にこう」という音から、『日光(にっこう)』と呼ぶようになったんです。
『浜松』は一時期、『徳川家康』が入城し、本拠地にしていたことでも有名で、ちょうど現在の『大河ドラマ』でも、ここを拠点としている最中ですよね。
こうして、2大餃子の都市が1人の『天下人』を通じて、『昭和』の時代に繋がったことは感慨深いものがあります。
最後に余談ですが、餃子を『日本』で初めて食べたのは、孫である『徳川光圀』だと伝えられています。
やっぱり『徳川家』に餃子は深い繋がりがあったんだなぁ〜。