巷では『桜祭り』も各地で開催され、コロナ以前の活気を取り戻しつつある『日本』。
まだまだ規制はありますが、それもだいぶ和らいできており、息苦しさも緩和していると実感する日々です。
そんな中、『祭り』での楽しみは屋台ですが、今回は『和』と言うよりも『洋』の、しかも片手で食べられ、腹持ちの良い『ホットドッグ』。
と言うのも、『ホットドッグ』ってその歴史や背景が意外と深いんです。
皆さんは何故、『ホットドッグ』と言う名前になったかご存知でしょうか?
これを紐解くには19世紀の中盤、『アメリカ』に渡ってきた『ドイツ系移民』にあります。
『ドイツ』ではフランクフルトが有名ですが、これを『アメリカ』の地に持ち込んだことからその発祥となっているんですね。
その時の名称は「フランクフルター」。
まだ、フランクフルトのみで食べていました。
そして、それを鍋で茹でて食べる時に、直接手で持つと熱いから、パンに挟むようになったのが始まりなんです。
「いやいや、そもそも素手で食べるなよ!」ってツッコミたくなるような話ですけど、兎にも角にも、これが『ホットドッグ』の始まりなんです。
この時もまだ呼び名は「フランクフルター」。
では一体どのタイミングで『ホットドッグ』という呼び名に変わったかと言うと、時は少し過ぎ19世紀後半のこと。
当時、すでに『ニューヨーク』では認知度のあった「フランクフルター」は、その茶色がかった見た目から「ダックスフンド・ソーセージ」と呼ばれるようになっていました。
そんなある時、『ニューヨーク』で野球観戦をしながら、「ダックスフンド・ソーセージ」をパンに挟み食べている様子を見た漫画家が、その状況を描いた時に、「ダックスフンド」と言う名前のスペルをド忘れして、「ダックス=犬」。
「ソーセージ=熱々」を合わせて、「熱々な犬=ホットドッグ」と世に紹介したために、その名前が『アメリカ全土』に広がって、『ホットドッグ』と呼ばれるようになりました。
言わば、『造語』から出来た名前だったんですね。
そんな『ホットドッグ』はスラングで、「やったぁ!」とか「嬉しい!」とかの感情を表す時に『アメリカ』では使われています。
『ミッキーマウス・ハウスクラブ』の歌でも、『Hot Dog!』と言う歌を仲間たちと一緒に歌っていますよね。
ちなみに『ミッキー』が一番最初にちゃんとした発したことばというのが『HotDog!』だったと、『Disney』が公式に発表しています。
【出典:『Disney DAILY』より
https://sp-magazine.disney.co.jp/
2023年4月7日利用。】
それだけ、『ホットドッグ』と言うのが『アメリカ』の国民食にまで広まったと言うことです。
なんでも、『アメリカ人』の1人当たりの年間消費量は70個だとか…。
5日に1個以上を食べている計算になります。
『日本』では戦後から普及し、現在では遊園地などのテーマパーク、ショッピングモールや公園でのケータリングなど、出先でも手軽に食べられる軽食のひとつとなっています。
他にも、ファストフード店やスポーツ観戦場などさまざまな用途に合わせた人気商品と定着している『ホットドッグ』。
トッピングも各店色とりどりで、シンプルにケチャップとマスタードだけのところもあれば、ピクルスやコールスロー・刻み玉ねぎを入れる店舗も存在します。
個人的には、シンプルにケチャップ・マスタードと相方にコーラですね。
それに、チーズが乗っけてあれば最高の軽食になるのは間違い無し!
もはや、口が『アメリカン』なのかしら…笑。