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『世界最古の国』日本

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ゆず湯

2022年も12月22日に『冬至』が終わり、これから日がドンドンと延びてきて、この様子を『一陽来復(福)』と言います。

 

 

 

 

1年間で最も日の短い『冬至』は、この日を境に日がドンドン長くなってくることから、悪い事から良い事になっていく、新年を迎えるなどで、逆に良い日となっているんですね。

 

 

 

 

さて、そんな1年で最も日の短い『冬至』は、日が当たらないことも含めて、一気に冷え込む時期となります。

 

 

 

 

そんな、身も凍える季節に、身体の芯から温めてくれる、『日本』の風習が『冬至』の日の『ゆず湯』。

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我が家でも、しっかりとこの風習に従い『ゆず湯』に浸かり家族全員、身も心も温まりました。

 

 

 

では、一体何故『冬至』に『ゆず湯』になったなと言うと、『冬至=とうじ→湯治』となり、寒さに融通の効く(風邪をひかない)の、『融通=ゆうずう→ゆず』が組み合わさって『ゆず湯』になったんです。

 

 

 

 

その歴史は『江戸時代』から続くもので、日が短く夜が一番長い『冬』、その寒さで、手のあかぎれやひび割れ、風邪予防のためにお風呂に『ゆず』を入れて、楽しんだんです。

 

 

 

『江戸っ子』のダジャレから生まれた風習だったんですね。

 

 

 

 

実際に、近年、科学的にも『ゆず湯』に入ると保温効果や、血流促進・風邪予防に効果がある

ことが解明されています。

 

 

 

 

さらに、『ゆずの種子』から抽出されるオイルには、肌のかゆみの原因となる『ヒスタミン』を抑える効果があると言う事も解明されており、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の患者さんにもその有効性があることが実証されています。

 

 

 

 

『江戸時代』にはすでに、あかぎれやひび割れに効くと分かっていた『江戸っ子』たち。

 

 

 

 

『先人の知恵』とは素晴らしいものですね。

 

 

 

 

そしてここで面白いのは、『冬至』に『ゆず湯』と言う風習は、現代でこそ全国的に広まったものとなっていますが、もともとは『江戸の町』のみの風習で、『京都』や『大坂』などにはありませんでした。

 

 

 

 

 

と言うのは、『江戸幕府』開府以降、『江戸城』を中心に大名屋敷や寺社・街並みがドンドン増えていきました。

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(上記は『江戸市中 範囲内』 『中央観光協会 オフィシャル』公式ホームページより引用。)

 

 

 

 

さらに当時は全てが木材の時代。

 

 

 

『火事と喧嘩は江戸の華』と呼ばれてるほど、火事が多い町でした。

 

 

 

だから常にどっかで建物を建てたり、壊したりで町中が埃っぽかったんですね。

 

 

 

そんな大量に汗をかき、埃まみれの身体を綺麗にしてくれるのが『お風呂』であり、ここが社交場となっていったんです。

 

 

 

『お風呂』のリラックス効果と『ゆず』の香りのリラックス効果、そして『ゆず』自体の効能と、色んな情報が手に入る社交場としての役割を果たしていた『銭湯』。

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(上記は「職人尽絵詞」鍬形蕙斎(北尾政美)『国立国会図書館ウェブサイト』より引用。)

 

 

これら全てが合わさって出来た風習が『冬至』に『ゆず湯』だったわけです。

 

 

 

 

風習というは、その全てに理由があり、だからこそ、今尚続くものなんですね。

 

 

 

 

そんな『ゆず湯』は『冬至』だけとは言わず、この寒い冬なら毎日入っても良いかも知れません。

 

 

 

『ゆず』の良い香りに寒い冬を吹き飛ばし、ストレス発散してみてはいかがですか⁉︎