2022年12月も15日を過ぎ、今年も残すところわずか半月となりました。
『冬至』が近づくにつれて、日も暮れるのが早くなり、17時にはもう真っ暗な季節。
朝晩問わず、1日を通して寒くなってきましたね。
そんな身体が冷えきった時、なんと言っても幸せな時間を与えてくれるのが、お風呂。
(上記は『日光旅ナビ』公式サイトより引用。)
身も心も温まって、その日の疲れを一気に吹き飛ばしてくれますよね。
でも、特に今の時期に気をつけなけばいけないのが『ヒートショック』。
『ヒートショック』はなんと、1年間に交通事故での死亡件数よりも、その倍近くの件数が報告されているくらい、身近に潜んでいるものなんですよ。
では、『ヒートショック』とはなんなのかというと、一般的には「急激な温度変化によって、血圧が急変するために、血管に負担がかかり、それによって『脳梗塞』や『心臓発作』・『失神』を引き起こしてしまう現象」のことです。
特に多いのが、お風呂の入浴時、トイレなどとなっています。
例えば、お風呂に入る時は暖かいリビングから脱衣所に移動し、服を脱ぎます。
この時、リビングの時は安定した血圧ですが、廊下や脱衣所の気温は寒くなるので血圧が一気に上がります。
そしてお風呂場に入って身体を洗っている時は余計寒いので、さらに血圧が上がってしまいます。
身体を洗い終わり入浴をすると温かいので、血管が拡張し、ここで血圧が一気に下がる。
という様な流れなんですね、『ヒートショック』というのは。
(上記は『社会福祉法人 恩賜財団 済生会』公式ホームページより引用。)
この急激な血圧の変動によって、血管に負担がかかり『脳梗塞』や『心臓発作』などを引き起こしてしまうんです。
そして、特に注意しなければならない人と言うのが、
①65歳以上の高齢者
②高血圧・糖尿病・動脈硬化などの基礎疾患がある
④浴室に暖房機器がない
⑤熱いお風呂や1番風呂が好き
⑥飲酒後に入浴する
⑦30分以上、入浴している
などです。
では、一体どの様な予防をすれば良いかというと、まずは浴室や脱衣所の温度を暖める。
次に、お風呂の温度設定を42℃以下にする。
出来れば、38〜40℃設定というのが理想的ですが、湯船が冷めて風邪をひいてしまってはもとも子も無いので、せめて42℃以下の温度設定だけは心掛けましょう。
また、湯船に浸かる時間も10分〜15分程度とすると、身体が芯まで温まりリラックス効果に繋がります。
逆に42℃以上の熱い湯だと、長く入っていられないため、リラックス効果が作用されないんですね。
また、食事後や飲酒後、医薬品を飲んだ後すぐの入浴は避けましょう。
食事後や飲酒後には血糖値が上がったり、飲酒後には血圧も一時的に下がってしまうためです。
血糖値や血圧が安定している時に入浴するのがベストタイミングなんですね。
さらに、入浴する際には「お風呂に入るよ〜!」と家族に一声かけましょう。
仮に入浴中に倒れてしまっても、「なんかお風呂に入っている時間長いなぁ。」などと異変に気づき、それによって命が助かる可能性がグッと上がるからです。
そして忘れていけないのが、入浴前と後に必ずコップ1杯の水を飲むこと。
意外と知られていないですが、浴室内での『熱中症』というのが事例として多く報告されているんです。
脱水症状にならないためにも、必ず入浴前後にはコップ1杯の水を補給して下さい。
その他にもたくさんチェックリストがあるので、1度ご確認していただき、注意する様にして下さい。
せっかくのリラックスが出来る『日本人』特有の習慣なのですから。
だから、出来ればシャワーだけで無くちゃんと湯船に浸かることをオススメします。
湯船に浸かることで、水圧によって自然と身体に圧がかかり、マッサージ効果も繋がっているんですよ。
特に、腰痛や肩こりなどをお持ちの方にはオススメです。
今年もあと数日、元気に大晦日を迎えたいですね。