2022年9月17日に『ドイツ』の南部「ミュウヘン」で、世界最大規模のビールの祭典『オクトーバーフェスト』が開催されました。
(上記は『オクトーバーフェスト』日本オフィシャルサイトより引用。)
約3年ぶりの開催ということで、全世界から「ミュウヘン」に集まり、ビールを飲みながらソーセージや鶏の丸焼き、ザワークラウトなどの伝統食をつまみ、音楽を聴きながらみんなでワイワイと楽しむ。
ビール好き・祭好きには『心躍り、血が騒ぐ』期間となります。
きっかけは1810年に、当時の皇太子ルードヴィヒとザクセン皇女の結婚式を多くのミュンヘン市民が祝ったお祭りから。
その歴史はすでに210年以上、今年で212年を迎える伝統的な祭典。
毎年、その期間は10月の最初の日曜日を最終日とした、前の16日間。
そこには毎年約600万人が訪れ、750万〜800万㍑のビールが消費されます。
そして何よりのこだわりは、「最後の1滴までしっかりと冷えたキンキンのビール」を提供することだと言います。
そのこだわりが『ドイツ』=『ビール』に繋がっているんですね。
さらに『ドイツ』ではこんな法律もあります。
それは『ビール純粋令』。
その内容は、「ビールには、麦芽・ホップ・水・酵母のみを使用すべし。」と定めた、現在でも通用する世界最古の食品に関する法律。
1516年4月23日に『バイエルン公国』の『ヴィルヘルム4世』が制定したものです。
その目的はビールの品質向上と、小麦・ライ麦の使用制限。
ただ、小麦は当時から主食であるパンの原材料と言うこともあり、その使用を制限したんですが、一部の貴族お抱えの醸造所や修道院には小麦を使用することを認めると、独占することとなり莫大な利益をもたらしました。
その結果、白ビール(ヴァイツェン)は『貴族のビール』と呼ばれるようになったんです。
(上記は『フランツィスカーナー・ヘーフェ・ヴァイスビア』より引用。)
1516年と言ったら『日本』ではまだ、『室町幕府』の時代。
『戦国時代』の初期辺りの時代に、もうこんな法律を作っていたなんて驚きですね。
このことからも『ドイツ人』の『ビール愛』が伝わってくる気がします。
さて、『ドイツ』のビールとの組み合わせで最も適しているイメージがやっぱりソーセージではないでしょうか?
(上記は『タカラ食品工業』より引用。)
表面をグリルで香ばしく炙ったソーセージとビールは格別です。
脂っこいソーセージのお口直しとしてザワークラウトを食べてると酸味があって、さらにビールが進みますよ。
ここで面白いのが『ドイツ』を含む『ヨーロッパ』の土地は、冬は厳しい寒さが長く、天候にも中々恵まれていないということ。
『緯度』で言ったら、『北海道』よりも『北極』よりなんです。
(上記は『Googleマップ』より引用。)
だから、主食は寒さにも強い小麦で、ソーセージやザワークラウトが発展してきたのです。
ソーセージは豚肉から加工されることが多いですよね。
寒さの厳しい『ドイツ』などでは冬になると草木が中々生えません。
牛にはミルクやチーズを作るという需要があり、羊にはウールとしての需要があります。
豚には食用でしかその需要はあまり見出せずにいたので、保存食として冬になる前にソーセージなど加工して食べていました。
ザワークラウトも栄養価の高いキャベツを冬になる前に漬け込み、発酵させた保存食です。
このように、長く寒い厳しい冬を乗り越えるためのその土地の人たちの、『先人の知恵』から発展していったものだったんですね。
だから、ビールにソーセージ・ザワークラウトが合うに決まっているんです。
何故なら、それが『郷土料理』・『伝統料理』と言うものだから。
歴史を知るとその土地(地理)を知り、土地(地理)を知ると、その社会を知り、その社会を知ると歴史を知るんですね!
『世界』は面白い!
さて、そんな『オクトーバーフェスト』ですが、『日本』でも各地で開催されています。
「東京都」では「豊洲」などで開催されているようです。
(上記は『OKTOBERFEST 2022』公式ホームページより引用。)
その他にも各地で開催されているので、お近くの開催地で、今週末はビールとソーセージ・ザワークラウトなどを舌鼓みしてみてはいかがですか?
週末が楽しみだぁ〜♫
"O'zapft is!"