ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 https://analytics.google.com/analytics/academy/certificate/TiepweC8SKqeaAXTDSMm8A

『世界最古の国』日本

#神社仏閣#歴史#都市伝説#グルメ#漫画#アニメ#ゲーム#その他生活にありとあらゆるものなどに関することを書いています。ここに記載するすべて記事の引用素材は誹謗中傷を目的としたものでは無く、著作権を侵害する目的で作成したものではありません。

日本最古のファストフード

皆さんは『ファストフード』をよく目にしたり食べたりすることがありますか?

 

 

 

 

『ファストフード』とは、その名の通り素早く提供されすぐにたべられるモノ、もしくは短時間で調理するモノのことです。

 

 

 

 

現在のイメージだと、ハンバーガーやポテトフライ、牛丼などのようなモノよね。

 

 

 

 

『日本』でも『江戸時代』にはファストフード店が当たり前のように店を構えていました。

 

 

 

 

その代表的なのが蕎麦や寿司ですが、それよりもはるか昔から、我が国『日本』では、もっと手軽に持ち歩きもできるファストフードがありました。

 

 

 

 

そのファストフードというのが、『めはりずし』。

f:id:TOTAN:20220825042441j:image

(上記は『農林水産省』「うちの郷土料理」より引用。)

 

 

 

 

 

『めはりずし』というのは、「和歌山県」の南部、『熊野地方』に伝わる郷土料理で、おにぎり(握り飯)に高菜を包んだだけと言うシンプルな料理。

 

 

 

 

 

7世紀頃にはすでに『漁業』や『林業』が盛んだったこの地域では、その忙しい最中、合間を縫って簡単に食べられるようなお弁当として広まっていきました。

f:id:TOTAN:20220825044645j:image

(上記は『Googleマップ』より引用。』

 

 

 

 

 

その製造方法は、その土地を活かしたやり方で、平地が少なく山間部が多い場所に適した高菜を栽培し、その高菜を塩漬けにして、おにぎり(握り飯)に包んだ至ってシンプルなもの。

 

 

 

 

特に、『熊野速玉大社』の門前町、『新宮市』の高菜は葉が大きく柔らかいものが取れることが、現在でも地元民や観光客にも人気な郷土料理となっています。

 

 

 

 

ここで面白いのが7世紀というのは、『聖徳太子厩戸王)』が女性初の第33代天皇である『推古天皇』の『摂政』として、国家の宗教を『仏教』とし広めていった時代。

f:id:TOTAN:20220826014228j:image

(上記は『聖徳太子厩戸王)』Wikipediaより引用。)

 

 

 

 

 

また、その後『大化の改新』が起こり、『日本初の元号』が定められたり、『天皇家』の歴史書である『古事記』・『日本書紀』の編纂が始まった時代です。

 

 

 

 

 

古事記』や『日本書紀』はいかに『天皇家』の正当性を世界に、国内に伝えるためのもので、この時より『伊弉諾』・『伊奘冉』や『天照大御神』・『月讀』・『素戔嗚』などの『天皇家』の祖先にあたる『神様』たちが登場することになります。

 

 

 

 

そして元々国内で広がっていた『仏教』と『古事記日本書紀』の神様の御利益が繋がり、『神仏習合』となって、『熊野信仰』などになっていくのです。

 

 

 

 

 

その後『熊野信仰』は特に『平安時代』から『鎌倉時代』に掛けて、『朝廷』では『法皇』や『上皇』が、さらには武士や庶民たちにもその信仰が広がり、こぞって『熊野三山』に行幸・参拝するようになりました。

 

 

 

 

 

あの『鎌倉幕府』成立・確立のきっかけとなった『後白河法皇』は34回、『後鳥羽上皇』は28回も『熊野詣』をしたというのは有名で、そういった人たち行幸をし、さらに人が集まり賑わうような歴史的背景から見ても、歩きながら食べられる『めはりずし』がファストフードとなったのです。

 

 

 

 

 

 

これぞ、『日本最古』のファストフード!

 

 

 

おにぎり(握り飯)に塩漬けにした高菜で包むだけの、まさに『シンプル イズ ザ ベスト‼︎』

 

 

 

 

郷土料理とは、歴史が深く面白いですね。

 

 

 

 

現在では、そんなシンプルな味の『めはりずし』も中にシャケや昆布などの種類の具材が入っていたり、醤油を垂らしたりなど、さまざまな方法で食べられています。

 

 

 

 

中々、手に入れることは難しいですが発見した際には是非、一度そんな歴史的背景も保ちつつご賞味下さい。

 

 

 

 

きっと、歴史の浪漫が膨らみますよ!