2022年も8月を過ぎ、暦の上ではあっという間に『立秋』になろうとしています。
その直前の18日と、12日に一回やってくる『丑の日』が重なった日のことを『土用の丑の日』と言います。
数年な一回、その周期が2回ある年があり、その2回目のことを『二の丑』と言います。
ってことは年に2回、『鰻』を食べられる年って事ですね。
個人的には『二の丑』と言う『大義名分』を掲げて、『鰻』を頂こうと思いますが、実は『土用の丑の日(一の丑・二の丑共に)』は『鰻』かだけでないことをご存知ですか?
『う』が付く夏バテに効果のある食べ物なら何でも良いんです。
例えば、『うどん』。
(上記は『丸亀製麺』の「かけうどん」より引用。)
『うどん』は、食欲が無い時でも「ツルッと」食べられ、消化も良い食べ物。
そして何より色んなバリエーションが出来ると言うのも魅力的ですね。
他にも、夏バテに効果のある『う』の付く食べ物は、『梅干し』や『ウリ科』の食べ物が定番です。
『梅干し』には疲労回復・夏バテ防止、消化吸収の促進などの効果があり、最近の研究では、食中毒を引き起こす『ピロリ菌』の抑制効果や、高血圧の抑制、脂肪燃焼効果などさまざま効果があることが分かっている食べ物です。
(上記は『梅干し』Wikipediaより引用。)
また、『ウリ科』の野菜は『夏野菜』の定番ですが、その効果は茹だるような暑さの『夏』には絶大で、取り過ぎた余分な水分を、体内から取り除く効果や、体内の熱を下げる効果などがあります。
(上記は『味の素』公式ホームページより「ゴーヤの天ぷら」から引用。)
と、ここまでは『丑の日(一の丑・二の丑)』に食べる『う』の食べ物の定番ですが、実は「牛肉」や「馬肉」もその中に含まれているんです。
どちらもスタミナがつきそうな栄養満天な食べ物ですよね。
(上記は『ステーキのどん』より引用。)
その他にも『土用しじみ』・『土用餅』・『土用たまご』などがあります。
『しじみ』は言わずと知れた肝機能に絶大な効果がある食べ物です。
『しじみの味噌汁』は二日酔いに効くとなんて話は有名中の有名ですよね。
ただ、その証拠と言うのはマウスにのみで、ヒトでの実証はされていないようですが…。
それでも、『日本』では遥か昔から重宝されており、実際に『聖地』とされている『神社』や『遺跡』周辺にはその『貝塚』が発掘されているんです。
『土用餅』は、いわゆるあんころ餅をこの時期に食べる風習で、小豆は『無病息災』の縁起があることからも、『夏バテ』防止には最適です。
また、小豆には疲労回復・肩こりや怠さ・高血圧防止にも効果があります。
疲れた時の甘いもの、まさに理に適った食べ物なんですね。
『土用たまご』はもはや言わずとも、良きかなと知れた『完全栄養食品』。
その中でも『土用の丑の日』に産み落とされたたまごのことを『土用たまご』と言います。
その他には『土用の虫干し』・『丑湯』と言う風習があります。
『土用の虫干し』と言うのは、本来ならちょうど『梅雨明け』のこの時期。
ジメジメとした『梅雨』から『夏』に季節が変わり、この時期にクローゼットに閉まってある洋服などを風通しの良い日陰で干す風習になります。
洋服に限らず、梅干しや干物などもこの時期に干すと味が乗って良いとされています。
また、『丑湯』は『土用の丑』に桃の葉をお風呂に入れ、その薬草の効果で病気にならないとされています。
このように、『土用の丑』は『鰻』だけを食べると思いきや色々な風習があったと言う事が分かります。
そして、2022年は『二の丑』があります。
皆さんもよろしければ、こういった風習に則り過ごしてみませんか?