『おうち時間』が当たり前になってきた昨今、皆さんはどのようにストレスを感じさせずに、お過ごしですか?
サブスク(正式名称は『サブスクリプション方式』)で毎月、一定額の料金を支払い、映画や音楽、ドラマなどを楽しんでいる方も増えたと思います。
また、『観葉植物』や『家庭菜園』を育て始めたという方も多いと思います。
実際、個人的には『家庭菜園』を始めて、収穫の時は、それを使った料理でちょっとしたパーティー(『収穫祭』)を家族で楽しんだことを覚えています。
来年はもっと多くの『夏野菜』を育てようと子どもたちとも話しながら、その成長過程を観察することによって、普段食べているものが、どのように育ち、どれだけ大変かを、子どもたちと一緒に学ぶことが出来るので、オススメですよ。
さて、『夏休み』・『シルバーウィーク』も終わり、次の大型連休がやってくるのは、『年末年始』ですが、大型連休に入ると、ついつい夜更かしをしてしまって、生活リズムが狂うなんてことはありませんか?
実は、それ「ダラけた生活をしているから」では無いんです。
ヒトを含めたほぼ、すべての生物に存在している、繁栄や種の保存の最適な形態や生活空間を維持するための『遺伝子』によってのものだったのです。
日中に活発に活動する生物もいれば、夜行性の生物もいる。
その種、それぞれによってパターンによって、その生態系を維持しています。
こと、ヒトに関していえば、その『生体リズム』は基本的には日中に活動をして、夜は睡眠を取る生物となっており、そのリズムは一定です。
(上記は『公益財団法人 長寿科学振興団体』「健康長寿ネット」より引用。)
そして、ヒトの『生体リズム』はなんと「25時間」。
1日24時間しか無いのに、25時間と1時間も多いのです。
だから、大型連休など次の日が休日になると、夜更かしをしてしまうんです。
1日1時間ずつ、ズレて行き、特に学校や仕事が無ければ、それは3日も経てば、夜型人間と称されるわけですよね。
いつ寝ても、いつ起きても良いのですから。
だから、意識して生活しないとドンドンとそのリズムが狂って行ってしまうんです。
では、この『生体リズム』を狂わせない一番の方法。
それが…。
『太陽の光』
『太陽の光』を浴びることによって、その25時間の『生体リズム』をリセットさせることが出来るのです。
昔から『日本人』は『太陽』のことを、『お天道様』と言い、「お天道様に、顔向けが出来ない」とか「お天道様が見てる」とかを言いますよね。
どちらも「悪い事はしていけない。」といった意味ですが、夜更かしで生活リズムを狂わしている、一般的にはだらしの無い人を、『太陽』に喩えて、教えを説くのは、良く言ったものだと感心します。
『日本語』というのは面白いものですね。
そして、もうひとつ重要なのは『食生活』。
朝・昼・夜に食べるものによって、より効率的に栄養素を摂取出来るものはバラバラで、その時間帯によって食べる(摂取)べき、食材リストがあります。
それによれば、朝は『完全栄養食』と称される「たまご」、『DHA』・EPA』が多く含まれている「イワシ」や「サンマ」・「サバ」・「アジ」などの「青魚」を中心とした魚、そして良質な『タンパク質』を摂取出来る「大豆製品」などが上がっています。
(上記は『シーサイド・スパ伊東』朝食より引用。)
想像している定番の「朝食」が良いということが改めて、証明された結果となっているんですね。
特に、『DHA(ドコサヘキサヘン酸)』・『EPA(エイコサペンタエン酸)』の脂肪酸はヒトにとっては『必須脂肪酸』となっており、朝一の水分不足によるドロドロな血液をサラサラにする効果や、自律神経を整えてくれる効果があったりなど、その効果は抜群です。
毎朝、魚を食べたいですね。
昼には、『日本人』が「昼食」で摂取不足しがちな野菜や果物を中心に心掛けて食べると、体内にある余分な塩分を排出したり、免疫力アップ、便秘改善の効果に繋がるとされています。
その量も「腹八分目」よりすこし少ない、「腹六〜7分目」にすると、午後の活動にも支障の無いものとなります。
確かに、肉や炭水化物を目一杯食べた後に授業や仕事をすると、やる気が起きませんもんね。
なぜか眠くもなるし。
夜は、軽めのものが良いとされており、特に「発酵食品」を摂取することで睡眠前の『リラックス効果』に繋がるとされています。
「冷や奴」や「納豆」・「キムチ」をつまみながら、晩酌を楽しむというごく普通のスタイルが実は、それが一番良かったんですね。
また、「こんにゃく」には翌朝の快便にも繋がる効果があり、これからの季節には「おでん」や「煮物」には欠かせない食材であるため、積極的に摂取していきたいです。
こうしてみると、『日本人』が昔からの定番のイメージである朝・昼・夜の食事スタイルが実は、理想的なものであったと気付かされます。
ちょっと、昼だけが物足りない気もしますが。
しかし、この『食生活』を心掛けることによって、『生体リズム』が安定し、日々の生活がより良いものとなります。
2020年度の小中学生の児童生徒が、コロナ禍の影響などにより、不登校・自殺者が過去最多となったと『文部科学省』が発表しました。
これは、前年の2019年度と比較すると、不登校児童生徒が8.2%増、自殺者も415人という、悲しい結果になっています。
その一因は「生活の変化によるもの」と報道されています。
確かに、学校生活で一番楽しい、『給食』の時間では、机を一列にして、黙って黙々と食べたり、まだ表情を読み取る力がついていない児童生徒は、マスクを着けている状態でのコミュニケーションのために、想像以上にストレスがあると感じられます。
そして、学校自体が休校などにより『生活リズム』が狂ってしまったなんて事は、簡単に想像ができます。
そうならない為にも、大人がしっかりと『生体リズム』を整えて、子どもたちのお手本とならなければいけません。
未来ある『若者』、轢いては『日本』のためにも。
余談ですが、高齢者の特徴として、「朝早く起きて、夕方近くになると眠くなる」という人が多いのは、『生体リズム』が加齢や食事などによって乱れているからだそうです。
蓄積されたその生活習慣は中々改善されるものではありません。
だからこそ、『生体リズム』を意識して、日々の生活を心がけることが必要なんですね。