2021年10月4日に年末に向けての不安を一気に仰ぐ報道がありました。
それは、今の時期から旬を迎えるはずの「北海道」が名産、「ウニ」と「鮭」の大量死です。
その原因は、9月末に『太平洋』沿岸で大量発生した『赤潮』の影響によるものとされていて、特に「北海道」東部や「日高地方」では大打撃を受けています。
その被害は場所によっては、全体で通年の5割〜6割も受けている例もあると発表しており、被害総額は10億円以上にも達しています。
その内訳は10月1日時点で、「ウニ」が「根室地方」で300個も打ち上げられたり、「釧路地方」では養殖の「ウニ」が350kgも突然死。
「鮭」や「サクラマス」は合わせて約1万4000尾、「昆布」は85トンもの被害が発生しています。
そして、これの何が不安を仰ぐものかと言うと、2022年以降、今後4年〜5年は水揚げ量が減り、食卓に並ぶことが出来なくなる可能性があると言うことです。
『新年』の祝いの席に欠かせない、『おせち』や『お刺身』にも、ちょっと豪華で贅沢な「ウニ」や「イクラ」が無いなんて事も十分にあり得るのです。
寂しすぎますよね。
この時ばかりは、奮発したいものなのに。
そして、緊急事態宣言が開けて、ようやくこれからと言う、飲食店にも多大な影響を与えています。
例えば、「ウニ丼」を名物として提供している『海鮮料理店』では、すでに値が上がった原価8000円の「ウニ」を5500円で提供しています。
もはや、原価割れをしている事態になっていても、外出自粛の解除から、名物である「ウニ丼」の予約が「北海道」外からもあり、その期待を裏切ることが出来ないと言う、亭主の志しのみで運営しているのです。
また、『おせち』を提供している飲食店では、すでに半年前からメニューが決定しているので、そう簡単には変更出来ないんです。
お客さん、皆んながその『おせち』の見た目の華やかなでも、注文していますからね。
だから、もしかしたら来年以降は、その彩りすら変貌してしまう可能性があるのです。
『国産』に限っては…。
そして、今の時期に最も旬で『秋』の風物詩、季語ともなっている代表的な魚、「さんま」。
(上記は『みんなのきょうの料理』ホームページより引用。)
「さんま」も今年は不漁なのです。
と言うよりも、近年では不漁になっているのです。
その理由は、温暖化によって海水の温度が上昇したこと。
『赤潮』も海水の温度が上昇したことによって引き起こす現象です。
温暖化によって、『日本』の四季折々のこの素晴らしい伝統食・風物詩すら、奪われてしまっているのです。
これはもう他人事では無いですよね。
『地球』規模での温暖化対策について、真剣に考えなければ行けない時期に来たと実感します。
『イギリス』では10月6日に、2035年までに「全電力を再生エネルギーでまかなう。」と発表しました。
『日本』もいま、風力発電などさまざまな実験を繰り返して、『再生エネルギー』を利用して、『脱炭素』を試みています。
『日本』でも『温室効果ガス』を2030年までに「46」%を目指すと前『環境大臣』が発言していました。
そして、この「46」と言う数字にはちょっとした都市伝説があります。
『阪神・淡路大震災』
→1995年1月17日 午前5時46分
『アメリカ同時多発テロ』(ワールドトレードセンター北棟 衝突事件)
→2001年9月11日 午前8時46分
『東日本大震災』
→2011年3月11日 午後2時46分
最大震度5強の強い地震が。
『青森地震』
→2021年10月6日 午前2時46分
(上記は『ウェザーニュース』ホームページより引用。)
この被災地を見てもらうと分かるように、ちょうど「ウニ」や「鮭」の収穫量の多い場所がしっかりと被災しているんです。
こんな不漁の時期に…。
そして、最近地震が『日本』で太平洋側を中心に多発しています。
『イギリス』が「全電力を再生エネルギーでまかなう」と発表したこのタイミングで…。
「青森県」で風力発電の研究がなされているのは、何故なのだろう。
今季の冬は「電力不足」になると、『経済産業省』が発表したのは何故なのだろう。
そして、ガソリンが3年ぶりに全国平均1㍑あたり160円と高騰している理由は?
全てがある1つのことに繋がってくるのです。
それは欧米諸国を中心とした、『温室効果ガス』関連による利権争い。
その中でどのように対応出来るかを、試されているんですね。
我が国『日本』は。
何故なら『敗戦国』だから。
これからドンドンと寒くなってくる季節です。
1人1人が意識して、温暖化について考えなければ行けません。
余談ですが、「ウニ」や「鮭」が不漁である一方、「ブリ」の漁獲量が増えたそうです。
これは、暖かい海水温を好む「ブリ」が「北海道」までやってきたことが理由となりますが、この時期の「ブリ」は脂が乗ってて最高です。
「ブリしゃぶ」なんてこれからの冬の季節には、ピッタリな料理ですよね。
(上記は『アサヒビール株式会社』「ズバうま!おつまみレシピ」より引用。)
このように、『日本人』は臨機応変に食材に対しても対応が出来るんですね。
海に囲まれて、魚の多い『日本』では。
どんな時もこういった対応能力が必要と言うことが、ここからも分かります。
ただ、やっぱり「ウニ」や「鮭」、「イクラ」は食べたいなあ。