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『世界最古の国』日本

#神社仏閣#歴史#都市伝説#グルメ#漫画#アニメ#ゲーム#その他生活にありとあらゆるものなどに関することを書いています。ここに記載するすべて記事の引用素材は誹謗中傷を目的としたものでは無く、著作権を侵害する目的で作成したものではありません。

しじみ

緊急事態宣言も9月30日付けで解除され、ようやく『日本経済』も回復に向かい、光が見え始めました。

 

 

 

 

中でも、飲食業界や観光業界などの関係者の方々にとっては朗報となっていると報道されています。

 

 

 

 

 

居酒屋での飲食は、条件を満たしている店舗に限っては夜9時までの営業を認める方針を検討しているなどとなったため、仕事帰りに「一杯、やってく?」なんて会話も増えてきそうですね。

 

 

 

 

 

もちろん、感染対策には充分に気をつけての事ですが、それと同時に気をつけなければならないのが、もうひとつ。

 

 

 

 

「アルコール」の飲み過ぎです。

 

 

 

 

 

久々の解除ということで、ハメを外さないように気をつけないと行けませんね。

 

 

 

 

 

 

とは言え、ついつい飲み過ぎてしまうのが人間の性というものですが、翌日に頭痛や吐き気など二日酔いになる方も多いと思いますが、その都度「もう酒は呑まない!」と誓うのは、私だけでしょうか。

 

 

 

 

 

 

そして、この二日酔いに効果があるのが「しじみ」です。

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(出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/use/link.html)より引用。)

 

 

 

 

 

その効能は「アルコール」を分解し、肝臓の機能を助けるものや疲労回復、血液を作り出す作用や骨粗鬆症予防、低血圧予防、そして母乳の出をよくする作用など、たくさんあります。

 

 

 

 

 

 

だから、『日本』では古代からそのたくさんの栄養素を含む「しじみ」が食べられてきたんです。

 

 

 

 

 

実際に、「しじみ」の貝殻の貝塚がいくつも見つかっているのを見ると、当時の人たちが、どのようなかたちで栄養素を摂取していたか、そして、どれだけ「しじみ」がそれを補っていたかという同時の『食文化』すら分かってくるんです。

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20118年における「しじみ」の漁獲量のうち、「島根県」・「青森県」・「茨城県」の3県だけ80%以上の漁獲量があり、これに合わせて『日本三大しじみ』と呼ばれていることから、この3県に行った際は、是非味わってみたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

さて、話は少しそれますが、この3県、不思議と『日本』でも有名な『神社』があったり、『縄文時代』最大の集落や、土器が見つかったりと、なぜか古代からそこに人々が集まっていたと思わせる場所になっているんです。

 

 

 

 

 

例えば、漁獲量第1位の「島根県」ですが、そのほとんどが『宍道湖』から取れています。

 

 

 

 

 

そして、『宍道湖』は『斐伊川』から水が流れている湖ですが、この『斐伊川』はあの『八岐大蛇(ヤマタノオロチ )』のモデルになったとされている川です。

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(上記は『八岐大蛇』Wikipediaより引用。)

 

 

 

 

さらにこの近くには、『出雲大社』があり、ここは古代から『国造り』でも有名で、人々の信仰を集めている『日本人』にとっては特別な聖域となっています。

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第2位の「青森県」では『十三湖』と『小川原湖』で取れますが、『十三湖』の近くには、『縄文土器』としては有名な『遮光器土偶』が発見された、『亀ヶ岡石器時代遺跡』や、少し離れたところには、『縄文時代』最大の集落、『三内丸山遺跡』があります。

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(上記は『東京国立博物館』蔵 重要文化財『遮光器土偶』より引用。)

 

 

 

 

 

そして、2021年7月には、『三内丸山遺跡』や『亀ヶ岡石器時代遺跡』を含めて、発掘された考古遺跡のみで構成された国内初の『世界遺産』として登録されました。

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これを機に、『世界中』から観光客が訪れることが期待されています。

 

 

 

 

 

また、『遮光器土偶』などの古代の土偶は、従来までは『女性』をモチーフに作成されていたと考えられていましたが、2021年に入り、「植物を司る精霊」を具現化したものだという新説も登場して来ました。

 

 

 

 

 

確かに、この時代辺りから「狩猟民族」からより安定をした「農耕民族」へと移り変わりの時代であり、植物(穀物などの食べ物)を育てて、その成長・収穫を祈願する対象として、『遮光器土偶』などを祀ったというのは、自然と考えられる気がします。

 

 

 

 

 

特に、『日本』最大の集落であったこの地周辺や、「長野県」で出土された『国宝』の土偶があった周辺の集落では、このようなことがあっても不思議では無いでしょう。

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(上記は『茅野市尖石縄文考古館』所蔵 『国宝 縄文のビーナス(左)』『国宝 仮面の女神(右)』より引用。)

 

 

 

 

 

 

 

そして、第3位の「茨城県」では『涸沼(ひぬま)から、「しじみ」が豊富に獲れますが、ここも『官幣大社』で古くから、人々の信仰を集める『鹿島神宮』が近くにあります。

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また、『涸沼』は鹿島台地と東茨城台地に囲まれたところからも、その関わりが深いことが伺えます。

 

 

 

 

 

 

このように、「しじみ」の漁獲量1位から3位までの場所(湖)の近くに、古代から人々によって信仰がある『聖地』が存在しているのは、たまたまなのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

それとも、あえてそこに人々が集まったのでしょうか。

 

 

 

 

 

どちらにしても、古代から栄養価が高く重宝されてきた「しじみ」を中心に、人々が生活していたのは間違い無いでしょう。

 

 

 

 

 

 

また、「しじみ」漁獲量1位の『宍道湖』と『出雲大社』の周辺地域は「日本酒・どぶろく発祥の地」と言われています。

 

 

 

 

 

 

『神社』では『御神酒』と呼ばれる「お酒」が振る舞われますが、そう言ったところからも、「酒」と「しじみ」、そして『日本人』は深く関わっていたのでしょう。

 

 

 

 

 

『五穀豊穣』を祈願・感謝し、食用となる植物(特に米や小麦など)の精霊を具現化した『土偶』を祀りあげ、人々は酒を酌み交わしながら、大いに騒ぐ。

 

 

 

 

 

まさに『お祭り』ですね。

 

 

 

 

 

『祭』=『祀り』=『奉り』が語源なんですよ。

 

 

 

 

 

 

これを聞いていると『浪漫』を感じ、『日本人』は本当に素晴らしい民族だとつくづく感じてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

やはり、歴史は面白いですね。

 

 

 

 

 

話は戻りまして、「しじみ」の旬は『夏』と『冬』になっていまして、これから寒い時期は「寒しじみ」と呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

「寒しじみ」は、『夏』の時期よりもより旨味が凝縮されているので、「しじみ汁」などにはピッタリです。

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(上記は『あおもり産品情報サイト 青森うまいものたち』より引用。)

 

 

 

 

 

これから寒い季節、「お酒」を飲んだあとの締めの一杯や、翌朝に熱々の「しじみ汁」を飲むと、身体の芯から温まり、あたまもシャキッとします。

 

 

 

 

 

また、オススメなのが「しじみ」を「たまご」でとじたものを「肴」としてつまむと、栄養バランスも良く取れて、二日酔いにもなりににくくなります。

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(上記は『日本シジミ研究所』ホームページより引用。)

 

 

 

 

 

 

 

このように、『夏』でも『冬』でも食べられる「しじみ」ですが、古代から食べられてきたというのを頭の片隅に置きながら、食べると、それぞれでまた新たな発見や出会いがあるかもしれません。

 

 

 

 

 

コロナ禍が終息したら、是非食べに行きたいものですね。