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『世界最古の国』日本

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田無神社 その③

前回は『田無神社(たなしじんじゃ)』にお祀りしてある『五龍神』についてお伝えしてきましたが、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

 

 

と言いますのも、この田無神社は元々は『尉殿大権現』と称して創建された当初から『志那都比古命(しなつひこのみこと)』と『志那都比売命(しなとべのみこと)』もお祀りされていました。

 

 

この二柱は奈良県生駒郡にある『龍田大社(たつたたいしゃ)』では、シツナヒコを『天御柱命(あめのみはしらのみこと)』と呼び「男神」として、シナトベを『国御柱命(くにのみはしらのみこと)』と呼び「女神」として、お祀りされています。

 

 

そしてこの二柱の神様は男女一対として、風を司る神様となっており、伊勢神宮では内宮の別宮である『風日祈宮(かざひのみみや)』・外宮の別宮である『風宮』にどちらもお祀りされています。

 

 

 

また、この風日祈宮は元々は『風神社』と称していましたが、鎌倉時代末期の「元寇」襲来の際にこの神様が『神風』を吹かせ、勝利した事から、名称を風日祈宮と宣下され、さらには一般的にも有名な『風神』と呼ばれるようになり、強く信仰をあつめました。

 

 

そして、現在は『五行思想』に基づき、田無神社では本殿にこの二柱を『金龍』として、また境内の東西南北それぞれに『青・白・赤・黒龍』を配祀し五龍として信仰されています。

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さて、ここまで「五龍」についてお話しましたが、この神社には他にもたくさんの龍神様がお祀りされていまして、まずは『龍神の道』と呼ばれる、表参道から一の鳥居・二の鳥居を通り本殿に向かう道があります。

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この道は本殿に真っ直ぐ向かう道であることから、神聖な道となっています。

また、この道の途中に『道祖神』が祀られており、これはこの集落に災いが訪れない様にと願われており、日本神話でのこの道案内をするとして『猿田彦命(さるたひこのみこと)』と同一神となっており、良縁や子孫繁栄にご利益があります。

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そして、二の鳥居をこえると右側に『白龍の水』と呼ばれた手水舎があり、その斜め左側に『龍神池』と呼ばれる池があり、この2つは田無神社境内の深くから汲み取られた水源として、清らかな「御神水」となっています。

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と、ここで少し関心のあるお話が。

 

 

実はこの龍神池は2018年に完全したばかりの池なのですが、これを作った理由は田無神社の宮司さんからNPO法人に「子供たちに生き物と触れ合う場所をつくってほしい。」と言う思いからでした。

さらに、もうひとつ重要な点がありました。それは江戸時代には、この地域に田無水路と言う水路があり、この辺りの地域の人々は炊事、洗濯そして農作物など様々にこの水路を利用していました。

また、メダカやホタルなど様々な生き物が暮らしていましたが、時代の変化によってコンクリートで埋め尽くされてしまい、この生き物たちも姿を消してしまいました。

そのような経緯から、もう一度以前の自然の姿を取り戻そうと言う働きにより、この池が出来たのです。

 

 

 

何か、少し羨ましい気もしますね。

 

 

この地域の子供たちは物心がついた時にはこのような景色があり、それがまた次の世代の子供たちに受け継いでいけるのですから。

そして、それが神社なら余計に地元愛が深まると思います。

 

 

 

 

さて、今回は『五龍』と『龍神の道』などをお伝えしましたが、次回はその他の見所についてお伝えしたいと思いますので、ご期待下さい。